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2006年1月18日 (水)

イモ野郎

0601nakata1 中田英寿選手は、現代ではもっとも知名度の高い日本人のひとり。ひょっとすると、史上最多かもしれない。サッカーのおかげで、世界の隅々まで浸透している。東京の霞ヶ関で業務に邁進している人が知らずとも、アフリカのサバンナを走る少年は知っているだろう。
 Who is KOIZUMI ? NAKATA is great !
 そんな彼を「イモ野郎」と呼んだら、お怒りの方(特に女性)も多かろう。だけど、あの服装センス! 
 帰国するたびに仏頂面で、似非ジャーナリストを蹴散らしていく、なんとも独創的ファッションを目にしたことはありますか? 
 最悪だったのは、ロシア聖ペテルブルク(旧レニングラード、英名Saint Petersburg)の由緒あるエルミタージ美術館を、黄金のサンダルをはいて訪ねた姿。
 まったく美術に関心がなかった6年前、つきあいだったにしても、ほとんどチンピラ893の雪駄にしか見えない金色のサンダル。
 ひでぇ! 場違いにもほどがあると思ったのは、事情知らず。
 それこそ、センス・オブ・ワンダーを目指す彼流の手段。

 何人視聴者がいるやら、データはない。
 ヒデのプライベート番組<NAKATA.net.TV>。
 今月(12日初回)は「旅人ヒデのバカンス Part 2」
 高城剛・宮本敬文・中田英寿座談会「旅人・ヒデのバカンス」

 すでに放映回数は150回を越えた? 有料のスカイパーフェクトTVで、サッカーセットを契約していれば見られるが、オフィシャルな放送番組としては、まことにまことにお粗末。とりあえずの体裁はあるが、メインがヒデのプライベート(楽屋話)なので、ずるずる時間が過ぎる。うっかりすると眠ってしまう――結婚式のホームビデオ、あるいは編集していない育児ビデオといえば想像がつくかしら?
 もっともそれが番組の<売り>でもあるわけで、全部見ちゃう私は――結局ファンなんだよなあ(´ヘ`;) 見てますか? 
 
 カメラマンの宮本敬文さんは、仕事上の関係もあり、もう古いつきあい。でもどうしてここに高城剛さんがいるの? プロフィール サッカーの知識がまったくない! ヒデほど一般には知られていないが、知る人ぞ知る超有名人。かつ実力者。多忙を極めているはずで、こんなところで遊んでいるヒマはないだろうに。
 そんな1964年生のおじさんとタメ?
 それどころか「高城くんは、さあ」
 ヒデの方が保護しているような付き合い方。どういう関係? 
 
 サッカーするより「365日旅していたい」
 幾度となく聞かされてきたヒデの夢。
 サッカーファンは怒るだろうが、<ワールドカップ>も、彼にとってはその手段でしかないのかもしれない。
 すでに訪れた国の数は世界55ヶ国。
 パリから、コンコルドに乗ってニューヨークへひとっ飛び。
 4丁目ワシントンスクエアのホットドッグスタンドで、気のあう友人と笑いながら、50セントのホットドック(野菜抜き?)にかぶりつく。
 バーレーンで、大家族とともに、丸ごとの羊をわけあう(脳みそ!?――それってスクレイピー(狂牛病の大元)じゃん。怖い)
 1962年D・ブーアスティンが『幻影の時代』で語ったように、自分のイメージ(色眼鏡)で世界を見るのではなく、世界から直接情報を得ること――現場の空気に勝るものはない。
 たとえカタコトでも、言葉を覚えようとする努力は必須のものだが、そもそもきっかけがなければ、交流は始まらない。 
 誰とだってお友だち――そのきっかけが<黄金のサンダル>。
  
 2000年放映のNo.22の映像を見ながら敬文さん。
「誰も絵なんか見てない。みんなヒデの足元しか見ない!」
 エルミタージ美術館――バロック様式の大理石宮殿(冬宮)で、エカテリーナ女王が集めた西欧の中世から近代にかけての膨大な美術品に囲まれて、金色の893的雪駄を見る! 
 ありえない(´ヘ`;)
0601nakata2 バックパッカー的旅人の癖に、常に携行する膨大な荷物――洋服、靴(20足!)
 初対面――印象を決めるのは見た目! 目立ちたがりの坊や時代を過ぎ、正装用のコンサバグッズも、今では当然入っているんだろう。
 ……なんて変な奴努力家。
 ロンドンの夜。
 高城さんも、そんなヒデの網の目につかまった――幸せだね。

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