« 2月の結果報告 | トップページ | 3月の途中経過 »

2013年3月 2日 (土)

ボディメイク4:骨と肉

えいりあん・めもらんだむ

 YCATさんのこのブログにゲストライターとして書かせてもらうようになった最初の記事に書いたことだけれど、私はかつてBMI22をキープしていた。でも、当時のBMI22の身体がどうにも居心地悪くなって、BMI20に変更した。2008年の夏のこと。その時点で受けた人間ドックの結果を見て、怪しい項目の精密検査をして、耐糖能異常と潜在性甲状腺機能低下症が判明した。
 そこからSMBG(血糖自己測定)と人体実験の日々が始まったために、予定外にBMIはさらに1落ちてしまった。


 体重が減るのはいいことだ、という認識の人が多いのではないかと思う。

 そうとは限らない、という話をしたい。
 今回提示するのは、骨密度のデータ。

Bone0907


 かつて私は、若年成人の平均の95 %以上の骨密度を維持していた。BMI20に到達したてのタイミングでの2008年データでは102 %を記録したものだ。

 ・・・これで自信を持ってしまったのが、間違いだった。

 血糖コントロールのための人体実験データを取っていて痩せてしまった2009年の人間ドックでは、骨密度検査オプションを省略した。悪いはずがないと思っていたので、オプション検査料を節約してしまったわけ。

 翌年、愕然とする。

Bone12_10

 いつの間にこんなに落ちていたの・・・

 ・・・いつの間に・・・って、血糖値が上がるのが怖くてカーボを食べられなくなって、想定外に痩せてしまっていた時にだよ。


 骨は負荷がかかっていないと、減る。

 負荷っていうのは、要するに重さだ。

 急激な体重減少は、骨密度を低下させる。

 運動はしていたのだけれど・・・足りなかった、重量が。

 骨は新陳代謝している。破骨と造骨が常に起こっているわけだが、造骨のほうを促すには、骨がたわむくらいの負荷が必要

 当時やっていた運動は、低負荷・高回数の筋持久力養成系のスタジオプログラムで、扱っていたバーベルの重さは4.5 kgとかスクワットでも7 kg程度。今から振り返ると、笑っちゃう重量。軽くても筋肉にはそれなりに効かせる方法もあるけれど、骨密度維持には足りない。


 落ちてしまった骨密度回復のために、体重を増やし、加圧トレーニングを始めた。

 加圧トレーニングについては賛否両論あるし、私も血栓症リスクは恐れつつやって現在はやめていることだし、他人に勧める気は全くない。

 ただ、眉唾かもしれないが、大腿骨頭壊死症の患者さんが回復した体験談があったり、同じ加圧トレーナーさんについていたクライアントさんで持病のために服用している薬の副作用で骨粗鬆症になった人が、加圧トレを始めてから骨密度が上がったというデータを見せてくれたので、ちょっと期待していた。

 ・・・効果もちょっとだった。2010年から2011年で2 %アップ。


 やはり正攻法で行こう。

 骨密度を増加させる運動の最たるものは、ウエイトリフティング。次いで、柔道やラグビーのようなコンタクト系のスポーツ。それからバレーボール・バスケットボール・サッカーなどのジャンプや急激な方向転換時に加速度がかかるスポーツと、ボディビル系の筋肉トレーニングが並ぶ。(谷本道哉、筋トレまるわかり大事典、p.154)骨にかかる負荷の小さい水泳とかヨガでは、骨密度は増加しない。

 ウエイトリフティングはさすがに無理。コンタクト系スポーツは怪我のリスクが大きいし、加速度によって骨に衝撃がかかるスポーツはこの年では関節を傷める不安あり。・・・とすると、やはり筋トレで重量を上げる戦略か。

 加圧トレーニングをやめて、高重量(当社比ですよ、もちろん)を扱うようになって1年弱。2012年の人間ドック受診前3ヶ月は減量期に当てていたとはいうものの、このシリーズの最初の記事に書いたように、時にはやや増量したりして週単位で体重を調整して、筋肉と骨を維持するように努めていた。骨密度測定結果は、前年より5 %アップ。それでも、まだ以前のレヴェルまでは戻っていない。


 一度落ちてしまった骨密度を戻すのは、なかなか時間がかかる。

 減量には適切なペースというものが、ある。そして、運動は必須。体重を落とすためではなく、筋肉と骨の減少を最小限に食い止めるために。

 血糖値ばかりに目を奪われ、不注意に体重を減らしてしまった自分の無知の結果を挽回するのは大変だ。


 時々、糖質制限して体重が減って検査値すべてが良くなった、と豪語している人を見かける。

 ホントかよ、と突っ込みを入れたくなる。

 血液検査しか見ていないんじゃないの?

 糖質制限でもカロリー制限でも、運動せずに食事のコントロールだけで減量したら、筋肉量も骨密度も減って当たり前だけど?

 実際、急激な体重減少は骨粗鬆症発症のリスクのひとつに挙げられているし。

 そして糖質制限すると、「急激な体重減少」が比較的簡単に起こるから注意が必要だ。

 まあ何事も自己責任だけれど、他人に糖質制限を勧めるのであれば、リスクもちゃんと知らせるほうが親切ってもんじゃないかね。



 今年の夏も人間ドックを受ける。その前2ヶ月間は減量期にする予定だが、減量を経てなお骨密度を若年成人相当の100 %レヴェルに戻すことが、私の今年の目標だ。


copyright (c) 2013- えいりあん
 転載厳禁。引用の際は、ブログ「血糖を管理する日々」に言及の上、リンクを張ってください。

|

« 2月の結果報告 | トップページ | 3月の途中経過 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/95944/56778945

この記事へのトラックバック一覧です: ボディメイク4:骨と肉:

« 2月の結果報告 | トップページ | 3月の途中経過 »