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2010年9月15日 (水)

メルクマール(1)―――血糖値かHbA1cか

えいりあん・めもらんだむ

 3ヶ月ごとの定期受診で検査しているHbA1cの変化に、納得がいかない。

 検査条件はほとんど一定。勤務帰りの午後6時ごろに行って、採血してもらう。いつも同じ看護師さん。外注先の検査会社もずっと同じ。

2009年10月  5.1 %
2010年 1月  5.2 %

 SMBG(血糖自己測定)による早朝空腹時血糖値は1月のほうが10月より低くなっているけれど、12月にカーボ40 gのドリンクゼリー実験3連発なんてやったから、HbA1c少々の上昇はやむを得ないのかもしれない。まあ0.1 % なんて、誤差とも考えられるし。

2010年 4月  5.4 %

 +0.2 % ・・・?!

 上がる理由が、ない。

 1月から3月はおバカな人体実験もせず、病気にも罹らず、SMBG(血糖自己測定)で見るかぎり良好な血糖コントロールをしていたのに。

 もしかして、食後以外の時間帯に、勝手に血糖値が上がっていたりするのか?

 というわけで、ターゲス(血糖日内変動)を取ってみた。

Tagesapr
 図中にCと書いてあるのは、カーボの重量。
 朝食の主なカーボ源は、フランスパン30 gとバナナ75 gと加糖ヨーグルト。
 日中の摂取カーボは、コーヒーに入れたフレッシュとか、間食のベビーチーズとか。
 昼食はチキンサラダだったから、カーボはすべて野菜由来。
 夕食の主なカーボ源は、ハンバーグに入れたパン粉と、ケチャップ、野菜、そして苺140 g。
 夜にフレッシュ入りコーヒー。

 別に血糖値が上がっている様子はない。

 HbA1cから平均血糖値を計算してみる。
 5.4 %に0.4 %を足した5.8 %をNGSP値として次式にぶち込む。

eAG = 28.7 * HbA1c(NGSP) - 46.7

 平均血糖値は、120 mg/dl。 そんなに高いはず、ないでしょ。

 夜中の血糖値は測っていないけれど、過去何回か午前2時とか3時とかに起きて測った経験では、早朝空腹時とほぼ同じ値だった。だから、暁現象もソモジー効果も私には現れていないと思っている。

 とはいえ、HbA1cはじわじわと上昇傾向なわけで、早朝空腹時血糖値がさらに上がる夏には5.5 %越えを覚悟しなくてはならないのか? と思っていたら・・・

2010年 7月  4.9 %

 -0.5 % ・・・!!

 下がる理由が、ない。

 4月に比べれば日々の早朝空腹時血糖値はたしかに上がっているし、上腕骨外側上顆炎(テニス肘)を起こしていた右腕から採血したのだから、すぐそばに炎症があったことになるというのに。

 もう二度と戻れないだろうと思っていた5 %未満のHbA1cなのに、素直に喜べなくて、あわてて再度ターゲスを取る。

Tagesjul

 摂取カーボ量は、春よりちょっと控えめ。
 朝食の主要カーボ源は、バナナ60 gと森永デセール・ドール・ガトーショコラ。
 昼食は春と同じくチキンサラダ。ドレッシングが少し多かった。
 夜、帰宅後の血糖値が 89 mg/dlと夏の私にしては低く(私は夕方に1日のうち血糖最低値が出る。朝ではなく。)、この日は夕食前に犬の散歩に出る予定だったので、チーズとピーナッツ20粒とジャイコーン2粒を投入。
 夕食のカーボ源は、冷奴200 gとあとは専ら野菜。

 4月のターゲスとどこが違うというのだろう?
 グラフを重ねてみる。

Tagesa_j

 ・・・ほら、ほとんど同じ。

 HbA1cの検査結果は小数点以下1桁で出してくるのだから、0.1 %の誤差は許容しよう。
 2回の結果を比較するとき、誤差が逆側に振れた場合を考慮して、0.2 %の変化なら「変わっていない」と受け止めることにしていた。

 0.5 %違ったら無視できない・・・・・・けれど、ターゲス測定で見るかぎり、「変わっていない」と言わざるを得ない。

 行きつけのクリニックが検体を出している検査会社は、日本糖尿病学会のグリコヘモグロビン精度管理調査にも参加しているところだから、HbA1cの測定精度は±0.05 %を目指しているはずなのだけれどね。(測定法はラテックス法で、基準値は4.3~5.8 %)

 ちなみに、8月に受けた人間ドックの結果は、HbA1c5.2 %。昨年は5.3 %。一昨年は5.1 %。(測定法不明、基準値4.0~5.5 %)

 前述のクリニックでの検査値とは測定法が違う可能性がある以上、直接比較することはできないけれど、やはりこれは「変わっていない」ってことじゃない?

 
 いわゆるメタボ健診では、特定保健指導対象にもならないHbA1cの正常範囲は4.3~5.2%ということになっている。正常範囲の幅が0.9 %しかないのに、0.5 %の変化があっても「変わっていない」と考えざるを得ないHbA1cって、本当に糖尿病の指標として適切なんだろうか??


copyright (c) 2010- えいりあん
 転載厳禁。引用の際は、ブログ「血糖を管理する日々」に言及の上、リンクを張ってください。

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コメント

計算式を確認して下さい。

>eAG=28.7*HbA1c(NGSP)-46.7

eAG=28.7*NGSP-HbA1c(%)-46.7
114.36=28.7*5.8%-5.4%-46.7

mg/dL=31.7*HbA1c(%)-66.1
105.08=31.7*5.4%-66.1

投稿: モンチ | 2010年9月19日 (日) 22:15

>計算式を確認して下さい。

 ご自身で確認なさったらいかがでしょう?


eAG(mg/dl)= (28.7*HbA1c)-46.7

 ↑これは、ADA(アメリカ糖尿病協会)とEASD(欧州糖尿病学会)とIDF(国際糖尿病連合)がスポンサーとなって2006年から2008年にかけて行なわれた研究から導出された換算式です。詳しくはリンク先をお読みください。ここでのHbA1cは当然、NGSP値です。

 HbA1cのNGSP値とJDS値の換算式もありますが、日本糖尿病学会が+0.4 %で換算することに決めたようなので、ここではそれで計算しました。

>eAG=28.7*NGSP-HbA1c(%)-46.7

 この式の「NGSP-HbA1c(%)」は、「NGSP値のHbA1c(%単位)」という意味であって、ここのハイフンはマイナスの意味ではありませんよ。

 後の式の出所は、どこですか?

投稿: えいりあん | 2010年9月20日 (月) 09:17

YCAT様 

御忙しい中の ブログ更新ありがとうございます。


いつも、楽しみにしております。

そして、  とても、勉強させていただいております。

感謝しております

YCAT 様の  これからの、 ますますの ご健勝をお祈り申し上げます。

投稿: | 2010年9月29日 (水) 16:50

↑のハンドルネームレスさん

 この記事は、ゲストライターのえいりあんが書きました。

 YCATさんの新着記事はまもなくアップされるはずですので、もう少々お待ちください。

投稿: えいりあん | 2010年9月29日 (水) 22:16

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