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2010年9月17日 (金)

メルクマール(2)―――HbA1cとグリコアルブミン

えいりあん・めもらんだむ

 糖尿病は、血管の病気だ。

 もう少し正確に言うと、糖尿病が怖いのは、血管が傷害される病気であるからだ。

 HbA1cが血管を障害するわけではない。HbA1cはあくまで平均血糖値と良く(?)相関するから利用されているに過ぎない。

 HbA1cの検査結果とSMBG(血糖自己測定)データに乖離がある気がして、HbA1cを信用できなくなった私は、グリコアルブミンのデータが欲しくなった。

 アルブミンはヘモグロビンより寿命が短いから、グリコアルブミンはHbA1cよりも短期間の血糖変化を反映すると言われている。
 けれど、私が4月と7月のターゲス(血糖日内変動)の比較で見たように、血糖の動きが変化していないなら、グリコアルブミンもHbA1cも同じように平均血糖値と相関するはず。
 そしてヘモグロビンよりアルブミンのほうが糖化速度が10倍近く大きいのだから、血糖コントロールの状況をHbA1cより拡大して見ることになるはず。食後高血糖のような血糖の日内変動も、グリコアルブミンのほうが良く反映されるという話だし。

 幸いなことに、昨年冬から今年春にかけてバルクアップに努めたおかげで、400 ml献血できるだけの体重とヘモグロビン量条件をクリアできている。レッツ献血。(^^)

 ちなみに献血したのは、行きつけのクリニックでの血液検査の前日。赤血球は再生が遅いから、1日では新しいヘモグロビンが増えてHbA1cに影響など出ない、はず。一応、お医者さんに「昨日400 ml全血献血しましたけど、今日の検査結果が何か変わりますか?」と確認して、「何も影響しない」というお墨付きをもらった。(しかし、8月の人間ドックでも、「1ヶ月前に献血したんですが、今日の血液検査結果でその影響が見えている項目はありますか?」と質問して、「何もありませんねぇ」という返事だったのには、納得がいかない。突然400 ml血液を失った分、せっせと新しい赤血球が作られていたのではないの? その分だけ、HbA1cは低めに出るはずではないの?・・・だから、よけいにHbA1cが信用できなくなっちゃったのよ。)

Ga_data_2

 グリコアルブミンは14.6 %。
 さくっと3で割ると、5 %を切る数字ではある。
 しかし、もっとまともな換算式がないかとググってみると、2つ見つかる。
 どちらも日本人の仕事。

式1) HbA1c = 1.73 + 0.245 GA

式2) GA = 3.051134 × HbA1c - 0.01587

 私のグリコアルブミン値14.6 %からHbA1cを計算してみると、
式1)によれば、HbA1cは5.3 %、式2)からは、4.8 %

 ・・・をい。(u_u;;;

 式1)は英文誌に発表された論文だから、ひょっとしてHbA1cをNGSP値に換算してあるのかなあ。元データは日本で取った日本人のHbA1cなのだから、当然JDS値のはずだけれど・・・。アブストラクトからはデータの取り扱い法までは読み取れない。(フルテキストは有料なので、見ていないのよ。)
 式2)は日本の糖尿病学会での発表データだそうだから、JDS値でしょうね。

 式1)がNGSP値ということならば、私のGAからの換算HbA1c(JDS値)は4.9 %くらいということになって、式2)からの計算値とも7月のHbA1c測定値とも良く一致する。
 一方、式1)もJDS値なら、私のGA相当のHbA1cは、換算式によって5.3 %だったり4.8 %だったりすることになって、結局、4月のHbA1c測定値も7月のHbA1c測定値も8月の人間ドックでのHbA1c測定値も、みんな似たり寄ったりとしか言えない。

 ・・・うーむ、400 mlの血液の対価として得たデータにしては、つまらん結果だ。


copyright (c) 2010- えいりあん
 転載厳禁。引用の際は、ブログ「血糖を管理する日々」に言及の上、リンクを張ってください。

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コメント

何時も勉強させて頂いています。感謝!

糖尿病・高血圧でなくても動脈硬化が進んでいる人がいるそうです。
HbA1cだけでなく、下記の検査も勧めます。

【動脈硬化】【血管年齢】【動脈エコー検査】【骨密度測定】【肺年齢】

私の検査結果を下記URLの下部に乗せています。
参考になれば・・・・?
http://sugano-hp.web.infoseek.co.jp/cgi-bin/_kensa.htm

タバコを45年以上吸っているのに、肺のレントゲン写真は
驚くほど綺麗です。肺年齢も-13歳です。
なぁ~んでだ!

投稿: モンチ | 2010年9月18日 (土) 09:16

モンチさん、こんにちは。

>【動脈硬化】

 7月の血液検査のコレステロールの測定値から、
HDL-率 41.8 %
LDL/HDL比 1.2
動脈硬化指数 1.4
という結果をもらっていますので、動脈硬化の心配はしていません。(^^)

>【血管年齢】

 血管脈波測定は一度受けたい検査なのですが、やってくれるところがまだ見つからないのです・・・。

>【動脈エコー検査】

 頚動脈エコーは、「動脈硬化指数が低いから、要らないよ」という主治医に、「でも、見たいんです~。総コレ高いから、保険通るでしょ? 甲状腺見るついでにやってよー!」と半ば強要して検査してもらいました。無問題。

>【骨密度測定】

 人間ドックでやっています。OSI2.428以上(女性の安全域)をキープしています。

>【肺年齢】

 これはスパイロメータで肺活量や1秒率を測る検査のことですか? だったら、毎年人間ドックでやっています。私の場合、なぜか1秒量の実測値だけが基準より少ないんですよね。%1秒量にすると、100 %なのですが。1秒率も余裕で80 %越えしているのですが。

投稿: えいりあん | 2010年9月18日 (土) 12:45

初コメントさせていただいてますm(__)m蝶々です(^-^)
こちらは、YCATさんのブログにえいりあんさんがライターとして書かれていたのですね( ̄□ ̄;)!!
存じ上げぬとはいえ、申し訳ありませんでしたm(__)
これからも見させていただきたいので、よろしくお願いします(≧ω≦)

投稿: 蝶々 | 2010年9月19日 (日) 21:15

蝶々さん、ようこそ。

 そうなんですよ。ここはYCATさんのブログ。

 私がゲスト寄稿するようになったのは、去年の11月からです。これが最初の記事。
 だいたい私のIGT(耐糖能異常)発覚から、まだ2年。キャリア9年のYCATさんには、遠く及びません。ここの過去ログには膨大な人体実験記録があるのです。

 ただし、YCATさんは運動についての話はほとんど記事もコメントも書いてくださらないので、そちら系で仲良くいたしましょ♪

投稿: えいりあん | 2010年9月19日 (日) 21:47

おはようございます(^-^)
食に関しての糖尿病へのアプローチはたくさんあれど、なぜか運動に関しては『1日1万歩』が大半( ̄□ ̄;)
悪くはないけど、他が少ないんですよね〜(~ヘ~;)
運動でもいろいろ考えていこうと思っていますのでこちらこそよろしくです!運動方面でお話しましょう(^-^)

投稿: 蝶々 | 2010年9月20日 (月) 13:21

蝶々さん、さっそくどうも。(^^)/

 患者サイドも食にばかり熱心で運動しない人が多いように思います。きちんと運動を取り入れているのは、プロにまでなってしまわれたshoさんと、shoさんのブログにコメントを入れている方々くらいではないですかねぇ。

 運動にだってリスクも副作用もありますが、それでも多々ある糖尿病の○○療法の中で、もっともプラスのエビデンスが蓄積されているのが運動療法だと思います。であれば、有効率がいちばん高そうな療法から試すのがフツーなんじゃないでしょうか。(医学的な理由で運動を禁止されている人はやむなく次善の療法から始めなくてはならないでしょうが。)
 もちろんマイナーな療法を採用するのも個人の自由なわけですが、みなさん、そんなに運動したくないんですかね?

 糖質ゼロ食の先生のようにトライアスロンをするのは常人にはなかなか難しいことですが、糖質制限食の先生のような週1テニスなら真似するファンが続出してもいいと思うのですが・・・、神様のようにフォローしている人のブログでも運動はせいぜい散歩だったりするのを見ると、とても不思議に思います。

 人体実験としては、SMBG(血糖自己測定)よりトレーニングのほうがずっと面白いのに。だって、何か食べて血糖値を測っても、それは自分の身体の現状を文字通り測ることにしかなりませんが、運動すれば自分の身体を変えることができるのですから。

 一方で、医師サイドでも、薬を使ってでもバランスの取れた豊かな食生活をお勧めになる先生が、生活の中の食と運動のバランスガン無視なさっていたりして、これまた不思議です。

 運動前スイーツの至福、体内を巡るグルコースに追い立てられて肉体を追い込むスリル、運動後の「あれだけのカーボを全部筋肉に取り込んだぜ(^▽^)\」という達成感・・・・・・これらは耐糖能異常者だけに許された快楽というものでしょう。

# それとも、私は自分のIGT発覚前からトレーニングしていたからこう感じるのであって、糖尿病対策として運動を始めるのはすごく抵抗のあることなのかなぁ・・・?

投稿: えいりあん | 2010年9月20日 (月) 21:52

えいりあんさんこんにちはヾ(=^▽^=)ノ
そうなんですよね〜、たしかに合併症やその他の疾病によっての禁忌や副作用もある運動(ここではあえて筋トレとしますね(笑))ですが、明らかに『効能』が高いというエビデンス大量なのに、結構スルーされる人が多いんですよね(~ヘ~;)
医療側でも、運動処方は二の次三の次になっているのも問題ですね。『歩き歩き運動』って感じで、テーラーメイド性がなさすぎですし(~ヘ~;)

『運動=スポーツする人の特権』的なイメージがあるんでしょうか…?

最近思うようになったのは、耐糖能って、『内蔵分泌による糖代謝』だけでなく、『筋肉や日々の活動』にも一部依存しているのでは…と。

筋トレするとIGF-1等の分泌も起こるわけですから、そう考えると『膵臓が内蔵なら、筋活動って、人体での最大の外臓器』ではないかと(笑)

まあ、話が飛躍しちゃいましたが、

『食事療法が内臓器をコントロールするためにあるなら』
『運動療法は外臓器をコントロールするためにあるんじゃないかな』

そう考えるだけでも『運動』って大切というよりもむしろ『必須』だと思っています(^-^)

それと………

事前摂取の至高タイム♪その後のグリコーゲンに追いかけられるスリルの中での追い込みトレーニング(≧▼≦)そして筋肉に取り込んだときの至福の瞬間(笑)わかりますぞその気持ち♪
私にとっても、なにものにも変えられない楽しみです(笑)

投稿: 蝶々 | 2010年9月22日 (水) 14:21

こんばんは。

人の本能、あるいは、体の仕組みは、本来、省エネなんですよね(笑)。

その意味で、運動嫌いは本質的なもだと思います。

だからこそ、文明の発達は、動かなくて済むライフスタイルを完成させました。

運動が嫌いなのは、ある意味、文明人の証しかもしれません。

それでは、何故、あえて、前向きに運動する必要があるのか…?

その答えは、皆さん、ご承知のはずです。

なのに、何故できいない?

それは、現実対処能力の如何なんだと思います。

分かっちゃいるけど……なんですよね。

それでも、時間は通り過ぎていきます。

ここでも、やれる人とできない人の格差の時代か…(笑)?

運動の楽しさ…、これをどう伝えるかでしょうね。

それが、私の役割だと、恐縮ながら任じています。

投稿: sho | 2010年9月28日 (火) 21:08

shoさん

 こんばんは & ご出版おめでとうございます。

>運動嫌いは本質的

ですか・・・。(u_u;;;

 テニスやボウリングなら好きな人は多いでしょうし、太極拳とか水中ウォークならこれまで運動習慣のなかった人でも始めやすいのではないかと思うのですがねえ。 (私は、何でもいいからとにかく始めれば~? という意見でして。p(^o^)q)

 私自身は筋トレが好きでやっているのですが、まあこれは少数派なんだろうと思っています。
 ジムの女性インストラクターさんたちも、「筋トレが好きな人はみんなマゾヒスト」とか言っていますし・・・。
 これまで出会ったベストなインストラクターさん(女性)は、イベントなどの機会にドS・スペシャルプログラムをやってくれまして、そのレッスンにはディープでコアなファンがわらわらと集まりました。ひーひー言いながら喜ぶ集団の一員といたしましては、フラダンスやらヨガのクラスの常連さんたちの視線が痛かったものです。

 それももはや過去の話。
 今ではボンデージプレイが前戯だなんて、あたくしは何処まで堕ちるのかしら。。・°°・(/_;)・°°・。

投稿: えいりあん | 2010年9月29日 (水) 22:39

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