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2010年8月20日 (金)

ロコモーション

えいりあん・めもらんだむ

 右の肘を痛めてしまった。

 たぶん、6月の初旬に。
 我が身のことなのに、たぶんとしか言えないのは、特にはっきりと受傷したわけではないから。いつのまにか、具合が悪くなっていたという感じ。

 何かの拍子に、ちくっ、とか、ずきっ、と痛む。びっくりして腕を曲げたり回したりしてみるのだけれど、なんともない。上腕二頭筋のトレーニングも三頭筋のトレーニングも、問題なくできる。だから、自分が故障していると認識するまでに時間がかかってしまった。
 5月から6月にかけて怒涛の文書作成月間で、それもあちこちのファイルから図表を貼り込んで作る書類だったので、めちゃくちゃマウスを使った。なんとなく右手が疲れた感じはしていたものの、特に肘を意識することはなかったのだが・・・、6月下旬に草むしりをして、痛みが決定的になってしまった。

  手を捻って引くと痛い。

  大きい瓶の蓋を開けると、痛む。ヤカンから水を注ぐと、痛む。洗濯物を乾したり取り入れると、痛む。ブラウスのボタンのかけはずしで、痛む。歯を磨くと、痛む。

 痛みが出る条件がわかったので、ネットで調べたり加圧のトレーナーさんに相談したら、上腕骨外側上顆炎いわゆるバックハンドテニス肘だろう、と。それでも、ごまかしごまかし仕事もトレーニングも続けていたのだけれど、重苦しい違和感が肘から上腕へ拡がり、前腕から手首へと拡がり、握力も落ちて、これはヤバイとかつて指の靭帯の部分断裂を治してくれた柔道整復師さんのところへ飛び込んだ。

 果たして、上腕骨外側上顆炎
 マウスを右クリックするときに中指だけくいっと持ち上げるでしょう? その筋肉=短橈側手根伸筋の上端が骨にくっついている部分の腱の炎症。

 「これ、長くかかるんだよねー」
とトレーナーさんも柔整師さんも言う。

 治るまで、患部安静。上半身のトレーニングはできない。

 「だって本とかには、筋トレして周囲の筋肉を鍛えなさいって書いてあるよ?」
と抵抗してみたけれど、私の場合、上腕の筋肉の肘寄りの部分と、前腕の筋肉が張っていて、それで肘にゆとりが無くなって問題の腱が骨とこすれあって炎症を起こしたのだという。不自然な筋肉の張りを作ってしまったのはトレーニングのせいだから、駄目だって。

 エルボーバンドというサポーターをして、短橈側手根伸筋に力を入れた時の衝撃が肘まで伝わらないようにする。
 これは効く人と、全然効果がない人とがいるという話なのだけれど、私の場合はちゃんと役に立った。

 肘を使わないようにしている間に、手の使い方を矯正する。そのために、テーピングで指の運動制限。

 私の手の使い方は悪いのだそうな。
 握るときに親指の力を使いすぎるし、手首を捻りすぎるんだって。
 「物を握るのは、4本の指の力でやるんです。親指を使うのは、ズルです!」by柔整師さん
 そんなの、聞いたことないよー!

 雑巾の絞り方、矯正。洗濯ピンチのつまみ方、矯正。服の前のボタンをとめる時は、手を横からではなく下から持って来る。歯ブラシの持ち方は・・・(歯医者さんに教わったのと違うんですけどぉ)

 殆ど半世紀やってきたことに、
「そのやり方は間違っています!」
と駄目出しされるのって、なんだかなあ。

 加圧トレーニングは、上半身は治療的加圧/除圧と呼ばれるものだけ。これは運動なしで3分とか5分とか加圧だけして、緩めるというもの。血行を良くする効果があると言うのだけれど・・・、腱は筋肉と違って血管少ないよ? 本当に効果あるのかしら、と(いつものように)懐疑的な私。トレーニングするときより強い圧をかけるから、とてつもなく痛いんですけど。(ToT)
 下半身は通常の加圧トレーニング。あまり効いている気がしないけれど、圧を上げるのは血栓リスクが高くなるから嫌だと言ったら、筋肉により効かせるために、スローでやることになった。加圧でスロトレ。これも相当きついんですけど。
 腹筋と背筋のトレーニングをしたあと、トレーナーさんがちょっとだけ筋・筋膜リリースをしてくれる。

 トレーナーさんと柔整師さん、言うことは違うのに、やることは同じだから面白い。
 どちらも小胸筋の付け根からスタートして、上腕全部、肘の痛みのある部分は触らずに、前腕、とほぐして行く。

 トレーナーさん本人も言っていたけれど、筋・筋膜リリースは一過性の効果しかないなあ。
 柔整師さんのマッサージのほうが、深いところまで柔らかくなる感じ。

 今回の右肘の故障で何がショックだったかと言うと、トレーニングが遠因になってしまったこと。
 トレーナーさんの名誉のために書いておくけれど、トレーニングで怪我したわけではない。左手は何も問題ないのだから。
 ただ、利き手である右手に、トレーニング負荷に加えて、マウス使用負荷と草むしりが重なったことで、オーバーユースになってしまった。

 トレーニング負荷は、過剰ではなかったけれど、かなり限界に近いところまで行っていたということ。
 それが、ショック。

 だって、私は、まだまだやれると思っていたのだもの。
 自分の肉体にはもっと余裕があると思っていたのに、実はもう上限近くまで来てしまっていたなんて。

 柔整師さんには、
「別にこれ以上筋肉つけなくたって、今ぐらいを維持していけばいいじゃないですか」
と言われた。
「トシなんだから」
って、それは余計だっつーの。

「こんなふうに上腕の筋肉を張らしていると、次は肩の靭帯を傷めますよ」
って、うーーーそれは避けたいなあ。

 柔整師さんにマッサージしてもらうと、腕の筋肉はとろとろに柔らかくなる。
 トレーニング後はここまでとろふわにしなくてはいけないのか・・・。でも、自分じゃできないよ。(;_;)
時間も足りないし、右手をマッサージしたら左手がこるし。←マジ

 筋肉は、いくつになっても鍛えられる。若い人に比べて、変化が遅いだけで。
 骨も、さらに遅いけれど、強くできる。破骨と造骨は常に起こっているのだから、本質的には筋肉の超回復と同じ。
 でも、筋肉(と骨)だけ強くしても、関節やら腱やら靱帯やらが対応できなければ、いちばん弱いところから故障してしまう。

 それなのに、腱や靭帯を鍛える方法論って無いのよねぇ・・・。

 若い人なら、筋力トレーニングしていれば、周辺組織も問題なく追随するのだろう。
 でも、ある程度以上の年齢になると、長年の身体の使い方の癖とかバランスの悪さの蓄積で、どこかの軟骨が磨り減っていたり、どこかの骨の間隔が狭くなっていることは充分にありそうだ。
 自分が知らないだけで、体内に爆弾を抱えているようで、私は怖い

 「普通の日常生活するのなら、もう来なくていいですよと言うところなんですけれど、どうします?」
と言われるところまで回復したので(でも、完治ではない。丁寧に探ると、まだ不快な鈍い痛みを発するポイントが残っている。本当はこれが完全に消えてから、さらに2週間経ってようやく完治なのだそうな)、
「じゃ、トレーニングやってからまた来ますから、診てね~♪」

 こりないオバサンだと思われていることは百も承知で、明日からトレーニングを再開する。


copyright (c) 2010- えいりあん
 転載厳禁。引用の際は、ブログ「血糖を管理する日々」に言及の上、リンクを張ってください。

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コメント

こんばんは。

トレーニングもスポーツ、すべて運動連鎖の上に成り立っています。

今、不具合にあるところだけでなく、全体を動きを見ることが大切だと思います。

私の五十肩も、どうやら、ローテーターカフだけの問題ではなさそうです。

実は、肩甲骨の稼働範囲にも関係していたということを、最近、知りました。

もともと、バレーで、職業病ともいえる棘下筋の萎縮を起こしていたのですが、問題のある部位だけでなく、運動連鎖全体の動きを意識することで、改善の兆候が顕著になりました。

自然体の体の使い方…、これが理想ですが、なかなか難しいですね。

投稿: sho | 2010年9月 9日 (木) 20:56

shoさん、こんばんは。

>自然体の体の使い方

 自分が自然体だと思っていても、本当に自然で正しい身体の動かし方なのか、実はわかっていないことが多いので、困ります。

 トレーナーさんに、右の梨状筋のほうが左より強いと言われました。強い右梨状筋は左より良く発達しているのですが、それゆえ近くにある坐骨神経を刺激して痛むことがあるだろう、と。

 ・・・そんなのって、泣きたい(;_;)

(たしかに、腰ではなくハムとカーフに効かせる位置でバックエクステンションをやると、時々右の坐骨神経が痛みます。)

 肘は、ようやく痛みが消えました。
 でも、肘近くの筋肉が凸凹しています。炎症があったため、周囲の筋肉に循環障害が生じた結果だそうです。by柔整師さん
 まあ、これは治る過程のひとつだと思って、こまめに(負荷なしで)動かしています。
 あと2週間で完治・・・かなぁ?

投稿: えいりあん | 2010年9月 9日 (木) 22:06

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