« 金沢の方、試食して! | トップページ | 5月の結果報告 »

2009年5月28日 (木)

どこが患者目線なのやら……アホか。

 大阪で5/21-24に開催された第52回日本糖尿病学会を受けて日経メディカル(会員登録必要)に、様々な速報があふれている。
 今回の目玉が糖尿病劇場だったんだそうで、立ち見が出る盛況ってインスリン導入必須の患者をカロリー主義の豪腕栄養士さんが説得するストーリーですと?
 笑い話にされたんじゃ、高血糖放置患者はたまらない。
 力任せに押し付けようとするから、こうなる。
 「インスリン治療、それがなんぼのもんやねん?」
 今年は、1999年だっけ?  ……どうしようもない。

 DAWN研究によると、「あなたは、糖尿病を診てもらっている人たちとの関係はよい」という質問に同意した患者の割合は、調査した10カ国余りで、日本は最下位の49%に過ぎなかった。平均は89%であり、日本の低さが際立っている。

 そこに太陽(カーボカウント)があることを教えないから、こうなる。どうも血糖管理についても語られなかった様子だ。夜明けは、遠い。
 また、「私の治療に関わっている人たちは、私のことについてよく話し合えている」という質問では、ドイツが61%、英国は60%、仏も50%というレベルにある中、日本は38%に過ぎなかった。

 空しくないのか、先生方? 
 他は、学会らしく、合併症対応や、易学、もとえ、疫学研究満載。新しい情報がいっぱいあって楽しそ(´ヘ`;)

|

« 金沢の方、試食して! | トップページ | 5月の結果報告 »

コメント

 いやぁ、会場まで行っていたのですが(友人に会いに)・・・
 潜る気満々だったのですが(係員に何度も参加者と間違えられたし~)・・・
あまりの混雑ぶりに新型インフル感染リスクを考えて、やめました。
 ねらっていたのは境界型と食後高血糖のセッションだったのですが、シンポジウムでもなんでもない会場なのに、300人収容の部屋なんですよ。
 学会自体はコメディカルさんたちの参加が多く、お祭りでした。体調不良なら参加自粛せよとのおふれが出ており、実際キャンセルされた方もいらっしゃいましたが、一方で資格認定や更新がこの学会のポイントにかかっている参加者もいらして・・・いや、医療関係の方々もたいへんですね。
 街中の店舗では払底していたマスクが、リーガロイヤル内の売店では販売されていたという事実もなかなか味わい深いものがありました。

投稿: えいりあん | 2009年5月28日 (木) 21:38

 あらますごいところが会場だったんですね、えいりあんさん。
 それじゃ、そこで買う人も限定されるからマスクも売れ残っていた! ってことかな。 ……それは、違う地方に住む人の邪推で、成長産業<生活習慣病>でメシを食おう! 業界の資金力を見せつけていると思っちゃいけないかしら?

>一方で資格認定や更新が
>この学会のポイントにかかっている参加者もいらして

 中味より、参加することに意義があるって……空しいですねえ。
 オヤジ感覚では……。
 中味なんていいさ、会場はきっと麗しい花満開だったんだろうなあ。うふ。
 
 あ、石投げないで……。

投稿: (管) | 2009年5月29日 (金) 00:32

>中身より参加することに意義がある

 これは、学会運営サイド(スポンサー含む)にとって、参加させることに意義がある、と読み解くべきだと思うのですよ。
 私のフィールドで、学会が勝手に専門ナントカって資格作って、毎年学会に来ないと更新してあげないなんて言ったら、会員から総スカンくらうでしょうが…

投稿: えいりあん | 2009年5月29日 (金) 07:55

 なんか全体的に駄目っぽくて希望が薄れてしまいますね。
 良くは解らないのだけれど、インスリン必須な患者に「導入」を思い留まらせるのか?
 或いは、導入を決意させて、「大丈夫よ!!!」わたしが「カロリー!」を管理して「貴方を守るわ!!!!!」が主体なストーリーなのか?
 前者であろうが後者であろうが、患者を馬鹿にして学会だけが偉人で厚労省が管理するクソで御粗末な結果にしか思えない! よほどの情報弱者じゃなければ、ヘドが出る孤独な結果・・・・・想像でしかないけど首都圏で、この状況? 有り得ないだろう?
 ・・・けど最先端で、この状況? マジですか? 涙しながらバックスペースを連打でして管理人様の怒り中枢を抑えた意味が有りません。
 闘おうよ・・・絶対に裏に何か有る! 誰かが困る前提でしか有り得ないと思うのです。
 ヘモ値5.4・・・まぁ、抑えたけど、明日は誰も知らない。

投稿: ハンモック | 2009年5月30日 (土) 22:27

 補足します、ハンモックさん。

 私を含めて、ネットなどで情報を入手してカーボカウント術を知っている人はごく一部の患者に限られているのが現状です。
 それもありますが、この劇のテーマはもっと古い話なのです。
 1990年代半ばごろから、従来のSU(体内分泌強制)剤の投与では高血糖を是正できない患者さんたちに対して、強化インスリン療法(できるだけ人体の分泌に近づくようにインスリンを投与する)によってヘモグロビンA1cを低下させる事例が増えてきました。
 これはそれまでの速効型インスリンでは、効果発現まで時間を要するため、摂取食事量の体内吸収による血糖上昇とのタイミングを合わせるのが、ベテラン以外は難しかったのが、超速効型では、効果がすぐ出て、かつその効果が短時間で消失するため、低血糖のリスクが大幅にへったので、ある程度の学習意欲のある方であれば誰にでも勧められる状況ができたためです。
 特に高齢者に対しては、うかつに速攻型インスリン投与を始めると、低血糖によって命に関わる事態が予想され、従って、合併症発症など、どうしても使わざるを得ないほど高血糖な人に対してのみ採用される傾向がありました。
 これが、変に誤解されて「インスリンを打つようになったら、糖尿病も末期ね」との噂が広まってしまいました。
 ですから昔は……ってか、今でも高齢者(もしくは無知なひと)は、インスリン導入を勧めてもなかなか受け入れてくれない状況があるようです。

 カロリー主義の誤謬は、糖尿病学会(この場合は厚生労働省の責任ではありません。不作為を仕事と心得える能なしには違いありませんが)の責任ですが、この記事から推測する限り、医師の話も聞かず、情報も探さず、ご近所の噂などで自己診断をしている<勝手な患者さん>をどうするべきか? その辺の対策を考えてもらうように創作したと思われます。
 会場は大阪ですが、首都圏に限らず、全国いたるところの病院で繰り広げられているドラマ……。
 っていうより、残念ですが、やっぱり喜劇でしかないでしょうね。いい年になると、他人の話を聞かない/聞けない/聞く耳を持たないのは、いつの時代も同じですが、置いてけぼりにされるもの歴史的事実です。
 笑っている場合じゃないのですが、「ああ、いるいる」って声が出たんじゃないかと想像しております。
 カーボカウントを知らぬ癖に何を笑っておるか! って怒り、そして、どうしてそんな患者を作ってしまっているかを別問題とすれば、同意せざるを得ない点があります。
 この場合、まずは、インスリン導入すべきなのです。血糖値、ヘモグロビンA1cを下がるのが最優先事項なのですから、逃げている場合じゃありません。

 で、これが2000年前後の状況でした。
 カロリー主義で食事管理した場合は、食事制限によるQOL(生活の質)低下か、インスリンの過剰投与になりがちでした。
 医師側は低血糖を第一に恐れます。(命に関わるので)
 従って、食事にあわせてインスリンを考えるより、投与インスリンにあわせて食事をするよう指導しがちになり、よって、患者には不満が溜まることになります。

 医師は栄養士任せですので気楽ですが、栄養士さんはかわいそうです。根拠のない理屈で、(はるかに)年上のおとうさん、おかあさん、おじいちゃん、おばあちゃんを保護しなきゃいけない。
 その意識が見えるから「子ども扱いするな」とさらに反発されるし……。

 かくして、二重三重に患者側は医療チーム不信になるので、世界最低レベルの信頼関係になるわけです。
 アイテムとしての<カーボカウント術>の欠如ってのはありますが、私に言わせればどっちもどっちです。
 因果関係を考えない、情緒的応対に終始する限り、永遠に袋小路から抜出せるわけがないのです。

 この辺は、馬鹿な政治家とそれをバカにしつつ選んじゃう市民との関係と相似しています。つまりは、日本人全体の病いでもあるわけでしょう……と言い切っちゃうと救いようがないわけで、どうにかしたいってのが、細々とこのブログを続けている理由の一つです。

 偉そうにいうな! って? 
 
 すいません。
 でもまあ、そのくらいの好き勝手くらい言わせてもらわんと、こっちも続かないところがあります。ご容赦よろしくお願い致します。

 ……医師、投げるのはやめよう!  

投稿: (管) | 2009年5月31日 (日) 00:56

 晩酌家は、夜の御飯を食べません。
 父親の説得を断念しました。毎食3色御飯を食べる毎日を父は続けるそうです。
 どうぞ勝手に・・と、言わざるを得ません。
 クイズを出しました。
 鶏肉1kgと御飯・・・「血糖値」を上げるのは、どっち? 
 父親の答えは「肉だろ?」でした・・。
 糖尿歴30年の常識なのだそうです。「白」に限りなく近い「健康的」な食品が自身の血管内皮を傷付けてるのに気付けない愚弄。介護側はたまらない。

投稿: ハンモック | 2009年6月 3日 (水) 21:58

 ハンモックさん、遅レスすいません。

>鶏肉1kgと御飯・・・「血糖値」を上げるのは、どっち? 
>父親の答えは「肉だろ?」でした・・。
>糖尿歴30年の常識なのだそうです。

 SMBG(血糖自己測定)器を持っていらっしゃらないんでしたっけ? 常識――思い込み――バカの壁を破るのは、実測データだけです。
 ……それすら、ああだこうだと、曲げに曲げて見えなくする場合も多々ありますが。

>毎食3色御飯を食べる毎日を父は続けるそうです。

 合併症が出ない限り、言っても無駄です。
 動いているものは、急には止まれない、止まりたくない、止まるもんか! 
 それが<感情>ってもんです(´ヘ`;)。
 あと希望的観測をすれば、御父様が70歳前後なら、逃げ切れるかも。
「行けえ、行けえ!」
 同時に、ゴールラインもどんどん先へ走っていくってのが……いいような悪いような……まあ、なるようにしかなりません。

投稿: (管) | 2009年6月 5日 (金) 19:28

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/95944/45151284

この記事へのトラックバック一覧です: どこが患者目線なのやら……アホか。:

« 金沢の方、試食して! | トップページ | 5月の結果報告 »