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2009年2月15日 (日)

目をつぶったって、お化けは消えない

 ちょっと古い情報だけど、去年の9/28は「世界ハートの日(World Heart Day)」だったそうで、2008年のキャンペーンテーマは、「自分に潜むリスクを知ろう」。
 主催は、世界心臓連合(World Heart Federation)。
 なんだか、すごい団体名じゃ。
09021200
 日経産業2008/11/25とプレスリリース専門サイトを元に作成。

 調査対象10ヶ国中日本だけが、不安を持っている人が半数を越えている。しかしながら(ドイツよりはましだけど)リスク解消のために運動をしている人は少ないって……まさしく、いかにもなデータ。
 血圧やコレステロール測定している比率も下位だそうで、「お化けが来たぞぉ!」と言われて、ばたばた右往左往するだけの姿が目に浮かぶ。

 元ネタは、バイエル ヘルスケアが行った
「健康的な生活ですか?―リスクに関する意識調査」。

 心臓病と脳卒中は世界一の死因であり、死亡数は毎年1750万人にのぼります。

 昨年4月から始まった特定健診、保健指導の影響で、<メタボ>が流行語となり、すっかり定着するなど、健康ブームは起きたが、話のタネになっただけってのが実態。
 運動関連市場は、まったく拡大しておらず、むしろ生き残りが話題になっているくらい。耐糖能異常(IGT)が判明して、崖っぷちが見えた一部の人以外は、金もかけず、手間もかけたくないで、おなじみ誰も痩せないダイエットブームと同じ根っこ。
 世界各国のリスク対応状況からして、頭を使えばもっと商売できるはずだってのが日経産業新聞の記事趣旨。その点から、元ネタはプレスリリース専門サイトのニュースだと思われるが、日本支社の抄訳と内容がずれているってのは、困るんだよなあ(´ヘ`;) アスピリンを売りたい。そこが違うだけならいいんだけど。

 頭でっかちだけど、行動が伴わない日本人。
 これってイメージ的にぴったりで、本屋でも、賞賛より、自虐的に非難する本の方が売れるって定石からしてうなづく方は多いだろう。
 しかし、実はこのデータの正確性はあてにならない。ご用心。

 北米、ラテンアメリカ、ヨーロッパ、アジアの10カ国(アルゼンチン、カナダ、中国、ドイツ、イタリア、日本、メキシコ、韓国、スペイン、米国)で、それぞれ男女あわせて約300人ずつ40歳以上の消費者に、オンラインで問い合わせただけ! の調査。
 各国ごとの所得格差を考えるとサンプルとして適当かどうか?
 パソコン使用率のかたより問題――40歳以上の年代となれば日本だって怪しいし、そもそも回答に信頼性の裏づけがない。
 正直に回答したかどうか怪しいし、そもそも<運動>の定義がどうなっているのか曖昧なので、どんなつもりで答えたのか、わかったものじゃない。
 最低値のドイツが、案外もっとも正確かもしれない。
 だいたいにして、日本人の二人に一人が運動しているなんて……およそ信じられない。
 <時々運動している>って条件がついたからだとすれば、それで心疾患を防止できるわけがないから、質問自体が間違っていたことになる。寝ぼけ調査(´ヘ`;)
 週に一度のゴルフなんて、なんの役にも立たない。
「運動したぞ」とビールジョッキをあけすぎれば、元の木阿弥どころか、むしろ心疾患への道を整備するようなものだ。

 1750万人といえば、すごい数字とも見えるし、60億人に達した世界人口からすると、たった0.3%とも言える。人のエゴの結果である戦争被害に、貧困による飢餓を、ひとくくりの死因とみたらどうなのか? 
 ……調べる気にもなれない(´ヘ`;)

 そう思えば、幽霊(心疾患)なんて いない! もとえ、相手にしている暇はない! 世界心臓連合が「是非病院へいらっしゃいませ」と商売繁盛を願っても予防を呼びかけても、踊らない消費者。そっちの方が、世界標準なのだろう。
 では、なぜ日本だけが、過半数を越えたか? 
 怯えるひま時間的、金銭的余裕があるって証明なのかもしれない。
 妙なデータで、女性の方には不愉快かもしれないが、日本製のHビデオは、どこの国でも評判がいい。
 女の子がかわいい云々じゃないのだ。ストーリー性があるなど、手が込んでいるからとてもリアリティがあるんだそうだ。
 ……知っている限りでは、個人的にもそう思う。
 ところが、現実には、世界でももっともセックス回数が少ない国民ってデータもある。業界のオタク連中と一般市民が、同じ傾向かどうかは調べようがないけど、少子化が進むわけだよね。
 やっぱり頭でっかち……おっと、閑話休題。
 使い古しの血管は、いずれつまる(動脈硬化する)わけで、心疾患は幽霊じゃない。現実に存在する以上、データ(血液マーカーに、高血圧。枯れ尾花かも)を見極めて、リスクは刈ってしまう必要がある。
 幽霊が出た!
 涼しい(^!^) と電波の向こうの話感覚で、コタツから動かないのも、空が落ちてくると怯えまくってしゃかりきに歩き回ってたらふく食うのも間違い。
 自分の代謝量を把握して生活強度に合わせた適量の食事を摂る。
 ……的確な表現をするってのと同じだなあ(´ヘ`;)。
 無駄な形容詞を減らして、必要最低限の動詞で語れ――ほんと、無駄な語りでいつも申し訳ありません。ああ、疲れた(´ヘ`;)

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コメント

 文中にある通り、正月にコタツから動かなかったら天罰が下りましたよ。
 でも、まだ秋に買ったスカートがはけたので実は余裕こいてますが・・・
 自分の「現在」の代謝と運動量を知ることって大切ですね。
 一番手っ取り早い指標は体組成計に乗って得られるデータかしらん?
 心持ちも血管もしなやかな方が良いのはわかっているのですけどね・・・はぁ~

> 無駄な形容詞を減らして、必要最低限の動詞で語れ

 この形容詞と動詞があるから、楽しく読めます。難しい内容も読む気になれますよnote

投稿: knacke | 2009年2月15日 (日) 08:19

 knackeさん、すばやい慰めのお言葉ありがとうございます(´ヘ`;)
 下記のような話とくっつけたかったんですが、うまくいきませんでした……才能ないなあ(´ヘ`;)

 (日本人には)お金をかけずに人生を楽しむ極意がある。好奇心だ。(中略)何でも娯楽に変える恐るべき才能を持っていた。
 「見物というどうにも翻訳不能なことばがある」
 (ロシア人メーチコフ『回想の明治維新』
 (中略)
 ただ、飽きるのも早い。
 ――歴史学者 磯田茨城大学准教授『歴史ごよみ』より

 同じ2/14朝日新聞日曜版be 『サザエさんをさがして――カツオの恋』より

 小学5年生(11歳)は思春期のとば口。
 情報伝達スピードの変化で、恋模様に変化はあるか? 
 2004年から、少女向け性教育漫画『ないしょのつぼみ』を連載している小学館編集長いわく。
「情報量は圧倒的に増えましたが、耳年増なだけ。連載も、あまりに誤った情報が多いので正しい知識の発信のために始めたんです」

 血液型の本が売れちゃう現象と、これは同じ根っこ(´ヘ`;)

 そしてTBSラジオ「全国こども電話相談室」のパーソナリティー山本さんいわく。
「(昔とくらべて早熟なわけじゃないけど)今の子は大人に話を聞いてもらってないよ」
 
 これって、現在の医師と患者の関係にも通じるような気がします。
 その辺を安直な小泉流ひとこと両断芸じゃなく、それでいて学者的ぐじゅぐじゅでも、適当に言葉で装飾して整理する官僚風でもないように語ろうってのが、私の実力じゃそもそも無茶なんですけどね。

投稿: (管) | 2009年2月17日 (火) 00:40

 おひさです~。
 正月に夫の実家でお雑煮プラスアルファを食べたとき、姑の目の前でSMBGをしたんですよね。食後1時間値と2時間値。というのも姑は2型DMなので、もしかして測ってみたいとおっしゃるかと思って。
 姑は、服薬せず(かつてベイスンで腸がイレウス起こして懲りたからだそうで)、私の目から見るとコントロール良好とは言いがい状態。HbA1cが7%台後半で、すでに網膜症あり、たぶん神経障害もあり。BMIは見たとこ23くらい。
 ご本人は「3年で10キロ痩せた」とおっしゃるが、私は内心(糖質摂取を抑えれば、そのくらい半年で減るのに)と思いつつ、言わない……。ご本人は「今は良いSU剤が出ているそうだから処方してと言っているのに、先生がまだ出してくれない」とおっしゃるが、私は内心(減量できていないのにSU剤でインスリン出したら、また太るんじゃない?)と思いつつ、言わない……。
 「糖質減らせば簡単ですよ。アメリカもヨーロッパも、私が見た国の糖尿病協会とか学会はみんなカーボカウントという方式でしたよ。日本だけ違いますが」と言ってはみましたが。
 というのも姑は医師なので。
 血糖測定器を「どうやって手に入れたの?」と詰問されましたが、「こんなん薬局で売っていますよ~(^^)」。でも、ご自分の血糖値は知りたくないのだそうです。

 デザートのパイを「今それ食べたら、200越えます」と私は断わりましたが、姑は「私は食べたい!」と召し上がりました。

 専門家で、診断確定していて、すでに症状が出ていても、お化けを見ない人は見ません。
 私は脳梗塞が怖いので、大血管イベントの原因が高インスリン血であって食後高血糖ではないと示されるまでは、お化けに脅えることにします。

投稿: えいりあん | 2009年2月18日 (水) 22:43

 えいりあんさん、貴重な情報ありがとうございます。

>専門家で、診断確定していて、すでに症状が出ていても、
>お化けを見ない人は見ません。

 うううむ。うなるしかありません(´ヘ`;)。
 
>血糖測定器を「どうやって手に入れたの?」と詰問

 ……ってことは、シロウトが勝手な自己判断で医療機器を使っていると判断されたわけですね、きっと。
 1970年頃(30年前)、Dr.バーンスタインが戦った人々同様、血糖値に意義を認めていないのかしら? 
 固定観念おそるべし! 
 日本の糖尿病学会の認識が変わらないわけです。
 このブログへの検索ワード<糖尿病>と<カーボカウント>が、ついに4ヶ月集計でも均衡しました。
 2年以上かかったわけですが、パラダイムチェンジってのはそうしたもので、これからがらりとひっくり返る前兆かもしれません。

>SU剤を(中略)先生がまだ出してくれない

 ご自分で処方することは可能なはずですよね。それをしないのは、専門家を信頼しているってことかしら?
 自己判断をしないってのは、えらいっていうか、マジメっていうか……。
「やめないと、先生にいいつけるわよ」
 ……小学校時代のあの娘を思い出しちゃいます(´ヘ`;)

 神経障害はわりと軽視されてしまう場合が多いのですが、網膜症がでちゃうと慌てまくって、情報入手に走るはずなんですがねえ。
 どうしたものか、アイデアが浮かびません。
 このタイプは、押し付けると反発するはずですから、ご自分で気がついてもらうしかないのですが、パソコンは苦手なタイプなんでしょうね、きっと。   

投稿: (管) | 2009年2月19日 (木) 00:55

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