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2008年11月13日 (木)

インセンティブが欲しい

 6.6%の下ぶれ誤差5%なのか、6%の上ぶれ誤差5%なのか、いずれにしろ見た目のヘモグロビンA1c6.3%なら、上等上等。
 なべてこの世はこともなし……ちっ(´ヘ`;)
 何もない(合併症)のはしあわせなことだけど、こうイベント(事件)がないと、定期健診に行くのが億劫になっちゃう。だいたいが歯科医以外、病院に用なんかなかった憎まれっ子。20代30代は、年に一度の健康診断をどうにかサボれないかと、毎年考えていた。天引きされなきゃ保険料だって納めたくない。
「どうして他の病人どものために保険料を貢がなきゃいけないの?」
 独立して選べるようになった40代にそれをやって、ヘモグロビンA1c14.6%を叩き出したわけで、備えあれば憂いなし(´ヘ`;)
 ……だから保険なんだよな。

 異常値のない診断書がまとまれば、その分保険料をキックバックするってのはどうだろう? 
 20代は異常行動への対応能力があるから、10年連続。40代は、いろいろやばいから、隔年でもとにかく5年分集まったら……。
 でも1万円じゃあ乗ってこない。
 抽選で、なんと5人に一人は5万円!  
 射幸心は、ヒト族の急所。お堅く(真面目)って、柔軟性がない石頭さんたちには、こんな発想は言っても無駄かしら? 

08111200
 それにしても……どうなっているんだ? 
 来年3月の検査は、HDLとLDLのそれぞれを測定してもらわねばなるまい。去年はHDL減少! と愕然とした(日々、ふらちな行動をしているという自覚あり)が、もうだまされんぞ。
08111201
 保険請求上、両方測定すると価格アップになるのかもしれない。
 ねえ、先生、たかが数千円、必要費用は払いますよ! 

 11/19追記
 もう足掛け5年も お金を払っていると もとえ、お世話になっているとサービスもあり? 
 先生、わざわざ無料で電話までしてもらってありがとうございます。追加検査費用は保険請求できないはずで、それじゃ持出しでしょ? すいません。

 11/5採取した血液がまだ検査機関に保存されていて、頼んでみたら追加検査できた。
 結果は、HDL48。
 へっへへえ(^!^)
 検査手法は酵素反応利用。精度はわりと高いらしい。
 ……してみると、中性脂肪の1/5って係数は、まったくの簡易計算式であって、つまりはデタラメ(´ヘ`;)ってことになる。でも、これって現役なんだよね。糖尿病専門医である私の先生が使っているくらいだから、全国の開業医さんが使っているはず(´ヘ`;) ネットでも、この計算式を推奨しているサイトがいっぱいある……疑っている文章にはお目にかかったことがない。
 常識ほど、あてにならないものはない! ってことだ。
 ……疲れるなあ。

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コメント

 昔の知識で恐縮ですが、保険請求上は3つのコレステロール測定値のうち、2つまでしか算定されないというルールだったと思います。
 
 LDLの計算式をいぢくればよいのでは?

 HDL=TCh-LDL-TG×0.2

 これでいかがでしょう?

投稿: どらねこ | 2008年11月14日 (金) 07:57

 表にも書いてあるように、その方程式に悩まされているんですよ、どらねこさん。
 まともに信用して、去年は愕然としましたが、もうだまされないぞ。
 そもそもこれが成立したのは、いつ頃なんでしょう?
 もしかすると、昭和30年代じゃありませんか? 
 前世紀の遺物か、根拠の怪しい<とんでも>科学か? 
 仰るとおり、保険請求の都合上、定期健診している専門医では、総コレステロールに、HDLかLDLのどちらかを選択して測定依頼しています。
 近年、総コレステロール値に存在価値はないという実績がでているのですが、習慣上、前例踏襲でなかなか捨てられないようです。
 邪魔なので、次回来年3月の血液検査では、省いてもらうつもりです。どうしても欲しいと専門医の先生が言うなら、金を出すしかありませんが、一度やってみれば方程式の精度を確認できていいかもしれません。
 一般健診を行っている(院長の専門は外科)クリニックで、どのような測定依頼をしているか不明ですが、ここ2年はやっぱり妙な数字になっています。

(年度)HDL-LDL-TG(中性脂肪)x係数=総コレステロール
(2007)45+141+100x0.16=202
(2008)44+147+68x0.3=212

 私のHDL値に減少がないとするなら、疑問点は二つになります。
 上記のように、係数がばらついて、方程式がデタラメである。
 あるいはもしかしてひよっとすると、うそぉ! 
 生化学検査実施機関が、酵素法のデータをちゃんとチェックしないで、鉛筆をなめて報告書を作っている!
 ……な馬鹿な(´ヘ`;) 
 酵素法の精度がいい加減だってのは……あっちゃ困るし、たぶんそうじゃないと思います。
 業界常識を疑う方が、たぶんありそうな話でしょう。
 どこの業界でもそうだし、特にこの医療業界はそうした遺物だらけですからね。
 調べる機会があったら、よろしく。

 一般健診のときと違って、絶食を徹底しているわけじゃないから、中性脂肪の値自体が、経過値で信用できないとも考えられますが、ちゃんとやっている12時間絶食時の係数自体、すでに狂っているからたぶん関係ないでしょうね。

投稿: (管) | 2008年11月15日 (土) 00:31

 なるほど、そこまで分析されていたのですね。
 失礼いたしました。
 分析センターの知り合いにちょこっと聞いてみたいと思います。

投稿: どらねこ | 2008年11月15日 (土) 08:58

 そんなわけで、検査センターの人と大学内で会うことが出来ましたので聞いてみました。

 検査自体は基本の基本で、精度は高い部類ではないのか。
 総コレステロールなんてほとんど意味がないのだから、直接LDLとHDLを見ればじゅうぶんだけどね。とのことでした。
 彼もというか、勉強熱心な医療関係者なら誰でもご存じのように、総コレステロールは220 mg/dl以上になっても症状に表れなければ、そんなに気にしなくて良いという意見でした。気にするとしたら280 mg/dl以上かな。
 現場でも総コレステロールなんてほとんど気にしてないそうです。

 目新しい情報は得られませんでしたが、こんなものでした。
 
 もしかしたら、先を見ている医療関係者はそのような係数に全く意義を見いだせないので、興味が無く、そのまま放置しているだけだったりして・・・

投稿: どらねこ | 2008年11月15日 (土) 12:45

 ちゃんと情報を仕入れている検査センターさんであれば、当然そうした認識だろうと思います。しかし……。

>現場でも総コレステロールなんてほとんど気にしてないそうです

 この<現場>が誰と誰を含んでいるかが問題ですね。
 すでに印刷済みの用紙がもったいないから使いまわしている可能性もありますが(ンな馬鹿な)、いまだに生化学検査の基準値欄に明記されています。
 少なくとも私の先生は(糖尿病専門医歴20数年)気にしているようです。それでHDLとLDLを交互に逆算するはめになっているわけです。
 なぜか三菱化学メディエンスだけ下限値が120なのですが、BML、SRLを含めた大手三社のホームページ上にも基準値の上限は219mg/dlと明記されています。
 使う、使わないは、ご自由にと言ったって、あるとね(´ヘ`;)
 閑話休題。
 肝心の係数の信憑性については、どう仰っていたのでしょう? お手数ですが、ついでがあったらよろしく。

投稿: (管) | 2008年11月16日 (日) 00:13

 ザンネンながら、係数の根拠、信憑性なんて考えたことが無かったそうです。それぐらいの認識なのでしょうか。

 知識不足の露呈になりますが、VLDLの存在量を考慮しての係数なのかな?なんて考えてしまいます。

投稿: どらねこ | 2008年11月18日 (火) 21:20

 弱りましたね。追記しましたが、HDLの酵素法による実測値がでた以上、この方程式が前世紀の遺物。あばあちゃんの知恵程度のしろものでしかないことが確定しました。

(年度)HDL-LDL-TG(中性脂肪)x係数=総コレステロール
(2008)48+151+129x0.06=206

 1/5どころか6/100ですと! 
 総コレステロールには、何の意味もないって新知見もそうですが、この方程式は誤解の元ってのも、できたら広めていただきたくよろしくお願い致します。
 本来は、保険請求から総コレステロールを外すべきなんでしょうが、ほら、担当が厚生労働省でしょ? あと10年は無理だね。

 VLDLについては、まだ学術的地位が確定していません。検査表に載るには時間がかかるでしょう。

投稿: (管) | 2008年11月19日 (水) 14:03

 いままでも、健康教室などで機会があればコレステロール値の誤解をお話しするようにしていましたが、今後はこの話も踏まえて伝えていきたいと思います。

 万が一、栄養士教育の現場に戻るようなことがあれば、しっかりとお話していきたいですね。(無いと思いますが)

投稿: どらねこ | 2008年11月19日 (水) 21:44

 私が日本で行っていた病院は、毎回、LDL,HDL,総コレステロール値を出してくれてました。病院によって差があることを、始めて知りました。保険点数に違いがあったのですね。
 病院内に測定器があったからこそのサービスだったのでしょうね。その日のうちにHbA1cを含めて、結果が出るので、重宝した病院でした。

 主治医は、糖尿病専門医としての資格はない方でしたが、HDL,LDLの値は結構チェックされてました。
 話せる人でしたね~。ただ糖質が食べたいがために、インスリンが欲しい、と言ってみたら、却下されましたが(苦笑)

投稿: カトリ | 2008年11月25日 (火) 11:21

 お久しぶりです、カトリさん。

>病院内に測定器があったからこそのサービス

 ですね。
 1台1000万円単位の設備のはずですから、医師一人で開業している場合は利用頻度が足りず、過剰設備になります。
 農家のトラクターと同じ。
 自分用のがほしいって気持ちは、よくわかるけど、うっかり買っちゃうと、それで倒産するってのも同じ。
 だからこそ厚生労働省の技官さんたちも、保険適用案件を、常に最新の情報に基いて修正するよう心がけてもらいたいものです。総コレステロールのデータに価値がないとわかって久しいですが、VLDLの存在元であるTG(中性脂肪)と、LDL/HDLとの合算が不可能だとわかってみれば、まったく無意味であることの証明にもなったでしょう。
 やるなら、VLDLの測定法を確立すべく奨励活動をすべきでしょう。まだ価値が確定していないから、それこそ「何もできません」って言うかな? 
 ……この辺も農林水産省の仕事同様。
 
 この情報社会において、どうして仕事が遅いのか? 
 官庁職員も一所懸命働いているはずなのに、なぜ? 
「頭が悪いせいじゃない?」それは言っちゃいけない!
 また、そうだとは思えない。日本人の平均知性は世界に冠たる水準であることは、日常生活を眺めればわかる。

 ただ平均<痴>性は低めかなと、ふと思います。真面目すぎるって意味です。
 官庁残業の無駄が話題になりましたが、あれって、はたからみると実に馬鹿馬鹿しいんです。
 国会での質問に備えて、様々なパターンを予測し、それに関連する資料を全部網羅して準備する。
 徹夜したって、追いつかない。
 あげく……予測が外れて、全部無駄? 
 だから、質問事項は事前に通知しろって騒ぐ。
 どっか、おかしい話です。

 予測が外れて、資料がなく、答えられないなら、その旨告白して「ちょっと待ってえ」
 そういえば済む話だと思うんですけど、そうすると、それを大騒ぎのネタにされちゃう。だから事前に準備せざるを得ないんだけど……。
 
 痴性が高かったら「ごめん」で済むと思うんですよね……。
 現在、どこの国にお住まいなのかわかりませんが、そちらの官僚さんたちはいかがですか? 
 給料が安くて、ワイロ、袖の下がないとやっていけない国にくらべれば、ずっとすばらしい人たちなんですけどねえ。それだけに、生産性が低いどころかゼロなので、事実上、ひまつぶし同然! な無駄な労働から解放してあげたいものです。
 医師の方々も、似たような無駄の積み重ねをしているように見えます。
 それで過労死なんてことになると――あれ、これって、太平洋戦争で、兵站学を無視して企画したもんだから、飯を食うために従軍して、あげく飢え死にした話と通底しているなあ。
 うううむ。どうすりゃちゃんと回るんだろう(´ヘ`;)

>ただ糖質が食べたいがために、インスリンが欲しい、と言ってみたら、却下されましたが

 あはははは。
 私は、口が裂けても言えません。
 喉からでかかっても我慢してきました……そうしたいって気持ちが溜まってくると、誰にも聞こえないだろうとここで叫んでいます。
「王様の耳は、ロバの耳」

投稿: (管) | 2008年11月25日 (火) 13:30

 遅レスです。ごめんなさい。

 今は米国在住ですが、こちらは日本より、「痴」に関しては肯定的ですね~。「痴」個人の能力の限界であって、本人の努力が足りないせいではない、という共通認識がある気がします。こうなると、私などは日本より住みやすいのですが……(苦笑)
 そのためか、義務教育で習わないからと言って、電子レンジに猫を入れても訴訟で勝てる国でもあります。
 一般公務員にいたってもそれは顕著で、役所の窓口に行き、担当者が変わるたびに言ってることが変わる!とかいうとんでもないことも。
 でも、高級官僚は大統領が指名する国なので、かれらは「痴」であることは許されないのだろうなぁ……

投稿: カトリ | 2008年12月 2日 (火) 07:05

 拾い物ですが

 LDL-cho直接測定法はまだ精度が悪くて、あまりあてにならないという話です。

 2ページ目の表を見ると、確かに誤差が大きい・・・

 管理人注――大阪府立健康科学センターの脂質基準分析室による報告。
 PDFファイルへクリックできるようにしました。
 アドレスは以下の通りです。
 http://www.kenkoukagaku.jp/nenpo/images/h19/H19-paragraph11-14_chapt6.pdf

投稿: えいりあん | 2009年4月 7日 (火) 22:34

 あらあ? ですね、えいりあんさん。

 測定精度が、総コレステロールに対して、LDL(低比重リボ蛋白)は、3.7倍も正確度の幅が拡大するって記述を見ると、ドキッとしますが、それぞれについて考えれば、正確度が3.7% Bias ってんなら、まあまあと思っちゃいけないんでしょうね。 同一検体の測定値の最大差が49mg/dlってのが、どうやって出てくるのやら(´ヘ`;)。基準値140と比較すると35%相当だし……。
 この辺、品質管理のシックスシグマ同様、変な計算をされるので、私にはよくわかっていません。
 
 いずれにしろ、主治医に見解を聞いてみます。……たぶん、知らないだろうなあ(´ヘ`;)

投稿: (管) | 2009年4月 8日 (水) 00:51

 ああ、この記事はもう1年も前のものなのですね。

日本動脈硬化学会のQ&Aのうちの
Q4「LDL-コレステロールの測定法に計算式と直接法がありますがどう使い分ければよいでしょうか? 違いと使い方を教えてください」
に対するアンサーから。

「最近用いられるようになったのが、いわゆる「LDL直接測定法」と言われるものです。この方法はわが国で開発されたもので・・・(略)・・・
しかし、この方法にも問題があります。それは、まだ開発されて日が浅く、・・・(中略)・・・精度管理がまだ十分とは言えない面があることです。また、時に、対象検体によっては、思いがけない異常な値を示すことがあり、それが測定の方法により異なるという問題があります。しかし、いくつかの異なる方法による測定法がいずれも「LDL直接測定法」とされていますが、臨床の現場ではそれがどの方法で(どの試薬メーカーの測定試薬で)測定されたのかの情報が無く、異常値に対する判断の材料が提供されていないのです。」

だそうです。
 このQ&A、詳しくてためになるなあと喜んで読んでいたら、患者向けではなく一般医科向けでした。(^▽^)
 学会が注意喚起するくらいだから、一般のお医者様方がご存じないのも当然かと。
 こういうときこそ業界団体の出番でしょうに、臨床検査会社の団体ってないのかしら? 自社の方法を標準にすべく争っているだけ?

投稿: えいりあん | 2009年11月15日 (日) 21:55

 これって上の2008/4/6付記事と同じ話じゃありませんか? 
 どちらにせよ、開業医はそこまで考えていないと思いますけど。

投稿: YCAT | 2009年11月16日 (月) 00:18

ええ、同じ話なんですけれどね。
 オーダーした医療機関にも測定法が知らされていない、というのははじめて知ったもので。
 それと、情報として、動脈硬化学会のQ&Aを置いておくために書き込みました。

投稿: えいりあん | 2009年11月16日 (月) 22:18

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