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2008年1月 4日 (金)

不眠は糖耐能減退への道?

 本日付朝刊穴埋め記事――ワシントン発 勝田敏彦記者
 元ネタは、アメリカ科学アカデミー紀要(電子版)

 20-31歳の健康な男女9人を対象に(BMI、食事内容不明)、3日間に渡って、脳波測定しつつ安眠妨害した結果、糖耐能が25%ほど下がって糖尿病に近い状態になったそうだ。

 原文にあたっていないので、是非はいえない。シカゴ大学研究チームが遊び半分だとは思えないが、勝田記者が「突き止めた」といえるほどのものかしら(´ヘ`;)
 「品行方正に生きろ。生活習慣改善じゃ!」って、説教好きにまた利用されそう。「いい加減で、不規則な生活をしちゃいかん!」
 それじゃ刑務所か軍隊で、管理されるしかないじゃん。
 毎日、ぐっすり眠って糖耐能が向上するならバンザイなんだけど……。

 睡眠時間が短い高齢者。
 睡眠時無呼吸症候群の肥満者。

 まだよくわかっていない発症要因の検討は重要だけど、食事させて測定したのか、そうじゃないかでも、検討課題は二つに分かれてしまうし、そもそも一時的高血糖イコール糖尿病なわけじゃない。
 よく眠れない生活習慣者に2型糖尿病患者が多いのはたしかに統計的事実だけど、この場合、ニワトリが先――糖耐能が悪化して肥満したから(悪玉コレステロール増加、高血圧などなどで)眠りが浅い。高齢者は、睡眠時間と関係なく、すい臓のインスリン分泌脳が減退している可能性が高い……勉強不足な記者が書いた記事に何を言っても始まらないか。

 理系の学問といってもいろいろで、生物学は文系すれすれ扱い。再現可能、検証可能が<科学>の要件とした場合、生き物を相手にした学問は、その実行が至難だからだ。生化学が<科学>の水準に追いつこうしている現代だが、人を扱う医学も、同様に、まだまだ遠くかけ離れている。

 健康人でも一時的に高血糖になる場合がある。
 それだけが、確かと言えるすべてだろう。

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