カーボカウントガイド全訳登場
いや、これを翻訳するなんて大変(´ヘ`;)
ほぼ2年前、すずらんさんがやろうとしたけど、こりゃ無理ってもの。
著者は、RD(登録栄養士) CDE(糖尿病療養指導士) BC-ADM(高度臨床糖尿病管理士?)の資格を持ったお二人。
ADA(アメリカ糖尿病協会)編
糖尿病患者のための カーボカウント完全ガイド
Complete Guide to Carb Counting ( 2nd edition 2004/06)
医歯薬出版より2007/9/20刊 3,675円(税込)
厚生労働科学研究費補助金(タイトルは、糖尿病戦略等研究事業)によって行われた成果の一部だそうである。
訳されたのは、国立病院機構京都医療センターの人々が主体。
天理よろづ相談所病院の森川管理栄養士らも参加している。
監訳したのは、京都医療センター予防医学研究室の坂根直樹室長と、研究員である佐野管理栄養士。
だからこそカーボカウントへの道……の発言があったわけだ。
ついに夜明けが来た? およよ、黒船?
まあ、丁寧に書き込んであって……
血糖値をコントロールするために最も大切なことは、食事に含まれている炭水化物(カーボ)の総量であって、食べた炭水化物(カーボ)の種類ではない
これは、毎度おなじみ砂糖菓子タブーへの回答。
そのあとに続く<けれども>に、説得力がある。
砂糖や甘い菓子のようなあまりからだによくない炭水化物(カーボ)は、必要最小限に抑えましょう。(中略)血糖値をより早く上昇させるのではなく(中略)単に健康という点ではあまり効果がないからです。
へへ、ごもっとも。
完璧な成分表示法などアメリカ現地事情もあり、日本でそのまま使えるわけではないが、読み込めば血糖管理がわかるようになるはずだ。というより、一定限界下での美食生活を楽しめるようになる。
ま、それはこのブログが言わんとしてきたことなんだけどさ。
これがアメリカで、誰でも使いこなせているなんて思わない。
単純化して「カーボを制限すればいいのね」と勘違いすることを恐れたり、いろいろコメントをつけて、話を長くしている。
それじゃ、そっぽを向く人も出てくるだろう。
日本の食品交換表のテクニックよりは簡単だが、CDE(糖尿病療養指導士)あるいは臨床栄養士さんが、フォローして噛み砕いてこそ実用になっていると推測する。さて、日本では?
■注■炭水化物のあとの(カーボ)は私の追記です。
食物繊維も炭水化物ですが、ここでは
体内吸収される<糖質>だけをさしています。
そこがわかるように、あえて追記しました。
■2007/9/21追記■
完読後の感想。すいません↑上記撤回です。
丁寧に丁寧に説明している分、道行が長くなっていますが、
その分身につくような構成になっています。
もうひとつ、上記■注■の補足です。
<炭水化物>と<糖質>の用語混乱については
やっぱり悩まれた形跡がありました。
アメリカの栄養成分表示は、総炭水化物がまず表記され
その下に、食物繊維/糖分/その他炭水化物が別記されて
います。
食物繊維は吸収されないので関係ありませんから、
<5g以上の食物繊維を摂取した場合には総カーボから
引きます>と この本(P78)では訳されています。
なぜ<総炭水化物>じゃないの?
第8章では、ラベル以外すべて<総カーボ>になっています。
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コメント
お知らせありがとうございました。翻訳しないでよかった!(笑)
でも、やっぱり日本でも翻訳して出版するに値する本であったということですよね。
投稿 すずらん | 2007年9月19日 (水) 05時59分
すずらんさん、おはようございます……ってか、おやすみなさいでしょうか? 順調そうで何よりです。
それにしても、やっとやっと、ですね(´ヘ`;)
去年の牧田先生の『糖尿病専門医にまかせなさい』、川村先生の『かんたんカーボカウント』ときて、ついに本命登場! です。
河合さんが<炭水化物管理食>を紹介して、どんだけ時間がたってしまったやら。他にもっと動きがあるようです。
IDDM(インスリン依存症)の方が超速攻インスリンによる低血糖を起こす危険を考えれば、遅すぎますが、私のようなNIDDM(非インスリン依存)、つまりは自己分泌インスリンとのやりくり上にもとても有効です。
表1/3/5の扱い方がわかれば、食品交換表もそれほど厄介じゃないんですが、こっちの方が血糖値自己測定と組み合わせれば一目瞭然ですから、栄養士さんの食事指導もずいぶん楽になるはずです。
ただそれでも受け付けない方はいらっしゃるはずで、気が向いたら、その辺のアメリカ事情をアップしてトラックバックしていただければ幸いです。
あ、ここにコメントでもいいですけど。
投稿 (管) | 2007年9月19日 (水) 09時15分
私もこれの原著を読んで、絶対に日本語訳を出すべきだと思っていました。要点だけでも私が翻訳して、ネットで配信しようかと思ったくらいです。もちろん、著作権などの問題もありますが。
願わくば『糖尿病の解決』みたいな悪訳ではありませんように。
投稿 カステーラ | 2007年9月19日 (水) 15時43分
YCATさん、教えてくださりありがとう!!
YCATさんは買われたのですか?
高いけど・・一生もんだから、ほしいなぁ。
買われていましたら感想もぜひ教えてください。
先に出た”かんたんカーボカウント”の本と比べると読みやすさ理解のし易さなど知りたい。
完全版なのだから、読まないではいられないでしょう。
投稿 ちょここ | 2007年9月19日 (水) 16時33分
こんにちは。
また良さそうな本が出たんですね。しかしまたまた高価ですなぁ....でもきっとそのうち私も買います。日本も少しずつ炭水化物の取り扱いに注力する療養指導に変わってくれたらいいなぁと思います。
それと、ご提案頂いた自己紹介ブログ作ろうと思っています。書きあがったら何処かコメントに入れさせていただきますので宜しくお願いします。
投稿 そんなヒロシ | 2007年9月19日 (水) 18時14分
目次を見ると、かなり期待をしてしまいます。
カーボカウントが医療現場に根付いて欲しいです。
(私が栄養指導を受けた栄養士さんは、カーボという単語に小首をかしげていたので)
カロリー神話? を守って、コントロールが思うようにいかない患者さんは、原因がわからないことにもストレスを感じてみえると思うので、それも減ると良いな。
良い情報をありがとうございました。
投稿 knacke | 2007年9月19日 (水) 19時43分
私は、こちらでは現地のDM患者さんたちとの交流はないので、アメリカ事情と言われても正直よく分からないのですが(ごめんなさい)、もちろん、いくらカーボカウンティングが分かりやすいと言っても受け入れられない人はいると思いますよ。
それは日本で食品交換表が受け入れられない人がいる理由とそんなに変わらないと思います。要するに、治療拒否とか計算アレルギーとか。
でも、少なくともアメリカではDMになれば、病院で栄養士なりがカーボカウンティングについて直接指導するわけですから、そこは日本とは違いますよね? 日本の現状ではカーボカウンティングについてはこうした本で勉強するしかないですが、それはDMになったばかりの人が、食品交換表だけをホイと渡されて、自分で習得しろと言っているようなものなのではないでしょうか?
結局、日本にはカーボカウンティングを実際に指導できる医療関係者が絶対的に少ないから、なかなか普及しないのではないでしょうか?
投稿 すずらん | 2007年9月20日 (木) 22時49分
皆様、遅レス申し訳ありません。
読まなきゃレスできんのです(´ヘ`;)
>カステーラさん
いやあ、名セリフ満載です。正確かどうか判断する能力はありませんが、日本語としてはこなれています。
アメリカの栄養成分表示についての訳注がほしいところですが、しょうがないかなあ。
糖尿病の基礎知識があれば、わりとすらすら読めると思います。豊富に対応実践例が掲載されているのがすばらしい。それを読んだ、いや触れた(疑似体験)方が理解が早そうです。
要約だと逆にわからなくなりそう――書評サボれるかしら?
>ちょここさん
ぜひ体験してください。超ベテランでしょうけど、これが原点だと私は思いますよ。
>そんなヒロシさん
実践テクニックばかりの『かんたんカーボカウント』に、いろいろ説得力をもたせたような本ですから、価格だけの価値はあります。
でも、そんなヒロシさんには、もう不要かもしれませんね。
医師の立場とは違うのか、あれ? ってセリフもたくさんありますが、それについてはそのうち記事をアップします。
>knackeさん
基礎編(食事療法主体の2型向け)は、ほとんど私の行動そのままです。
食品交換表を使って、血糖管理だけじゃなく、栄養管理にも気を配っている私の方がエライんですけど……。
「だからって、甘味食べすぎよ!」
まるで監視されていたみたい(´ヘ`;)
そういうわけで、この『血糖を管理する日々』の意味が十分わかったなら、無理に読む必要はありません。
YCATの言ってることは、唐人の寝言みたいでわけわかんない。けど、気になるってんなら、必読です。
ここにあるのは<生活に合わせた>血糖管理術です。
糖質制限(ここではアトキンスダイエット対応)にも触れていますが、あまり説得力がありません。この件については、ようやく腹が決まったのでまとめます。近日公開(予定は未定)。
>すずらんさん
今は、安定期なんですよね?
だからって夜更かしはいかんですよ(´ヘ`;)
……カーボカウントと血糖コントロールは技術であり
科学ではないということを心にとめておいてください。
血糖コントロールを常に完璧にすることは不可能なのです。
なぜなら……
いいですねえ! (言い訳に最適)
参考例のそれぞれで、栄養士が的確なアドバイスをする。日本でも、そうあるべきなんですが、現場の方からは、患者の食事内容と血糖値を照合出来る点について不平が出そうです。
それが医療行為になるので手を出せないのが、立ち上がれない理由のひとつでしょう。意味がわかんないひとの方がまだ多いかな?
……その前に、血糖測定の義務付けが必要ですね。
食事内容とそろえたデータを見せれば、心を持った栄養士さんならいつか目が醒めるはず。そう期待します。
投稿 (管) | 2007年9月21日 (金) 06時36分
ブログ”みんなの・・・”の杉本先生も、カーボカウントの本を出す企画があるそうです。ある方に対するコメントに書かれていました。これはまた興味があります。
もっと当たり前になり少しずつ栄養指導に浸透して行く事を願います。
私自身はまだまだ理解に乏しいです。少しは勉強しなくちゃ!
投稿 ちょここ | 2007年9月21日 (金) 23時30分
おはようございます。ちょここさん。
>杉本先生も、カーボカウントの本を出す企画
すずらんさんのコメントへのレスに書いた件です。期待しましょう!
ただ医療従事者向けになりそうな様子です。
もっと普及して、おバカなゴーストライター(だいたいが予備軍的健常人)たちが群がって、ダイエット本的に、わかりやすい(言ってみれば安易な)アンチョコ本が出るようになってほしいものですが、まだそれに乗ってしまうような医師はあらわれないでしょうね。
昔ながらの誤解だらけの曖昧な糖尿病読本を監修しちゃう<名>を惜しまない医師がたくさんいます。現時点のエビデンス上、間違いじゃないですから、患者から馬鹿にされても、業界から鼻つまみ扱いされる心配はないんでしょうけど、どうなんだろう?
私は、社会人として誠意に欠けると考えます。
あまり言うと天に唾するようなもんだけど……。
投稿 (管) | 2007年9月22日 (土) 08時31分