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2007年8月 9日 (木)

タコツボ研究?

 朝日新聞8/6夕刊コラム<食の健康学>
 チョコレートで血圧を下げる研究も――西川迅記者
07080800
 日本人一人あたりの2004年度消費量が2000gだそうだから、一日換算で5.5g。この研究<一日ちょっとでも日常的に食べれば、血圧が下がる>データ相当。
 馬鹿言ってんじゃない! 
量が多いと脂質や糖で効果も打ち消されるが、一日ひとかけらなら取り入れやすい」
 こんな劇物を身近に置いて、ヨダレたらしながら日々を過ごすなんて、ほとんど拷問だぜ。学者ってのは、ったく(´ヘ`;)

 ネタがない(´ヘ`;) ちょうど飛んで火にいる夏の虫!
 罵倒しつくそうと思ったら、研究自体はまともだったようだ。
 東北大学 坪野教授チョコレート1日1粒で、血圧低下。で、研究概要を知ることができる。
 You tube 動画なので、ネット環境によっては時間がかかります。

 元ネタは米国医師会雑誌2007/7/4号 p49-60
 ドイツのケルン大学病院2005-2006年18週間に渡る研究。
 同質性を高めるために対象者を限定。高収入のホワイトカラーか退職者で、疾病も肥満・喫煙・高脂血症等もなし。当然、降圧剤なし。つまりは健康人が対象。その56-73歳の男女44人を二つに分け、一日6g前後ずつ食べてもらった。違いは、ポリフェノール30mgの有無。ホワイトチョコレート群にはポリフェノールゼロ。 
 6週間ごとに血圧測定/体重測定/食事調査/採血/採尿(24時間蓄尿)でチェック。
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 無意味…。
 わかったと言えるのは、血管内皮細胞での一酸化窒素産生増加。
 それが原因で血管が拡張して、血圧低下となった模様……だけ。
 心臓病や脳卒中などの病気への予防効果を調べたわけではない

 一見、チョコレート製造関係者がとびつきそうなネタだから、坪野教授も疑ってかかったが、意外とまともだったと感心している。原文(英文雑誌)に当たっていないので、事実関係は不明だけど、都合の良いところだけ食い散らかしがちなマスコミへの警告を発し続けている医学ジャーナルで世界を読むの実績から信用していいと思う。
 どっちからでも行けるけど、ユーチューブでは、ハンドル名 epiwire さん。しゃべってもらうと受ける印象がずいぶん違う。
 全動画とも興味深い医学ジャーナルで世界を読む
 しかし、エピワイヤ? どういう意味なんだろう?

 で、矛先は西川記者へ向かうことになるのだ。
 何が<収縮期(上)血圧が2.9ミリ水銀柱低下>だ(´ヘ`;)
 わかっていて<ミリ水銀柱>なんて書いているのだろうか?
 どっちにしろリスク許容値130mmHg(ミリ水銀柱のことだよ)を越えているじゃないか! 

 脳卒中死亡リスク8%、冠状動脈疾患5%下げる効果が、あるという

 坪野先生の読みと違っている。
 どっちが正しいのかな? でも……。

 ■注■<あるという>は新聞業界用語
     聞いたけど、裏は取ってない。
     責任は、読者さん、各自よろしくの意味。

『患者を生きる』もそうだけど、書いたら書きっぱなし。大昔は、限られた紙面しかスペースがなかったからしょうがない。今は、ネットとの連動ができるのに、どうして旧態依然なんだろう。
 情報ソースの開示もないありさまでは、そばがいい、酢がいい、ポリフェノール万歳etc.etc.……いいように利用されるばかり。
 大新聞といっても、所詮、出自はおしゃべり好き、噂好きの野次馬が作ったかわら版。扇情的に書かなきゃ、紙が売れないって思い込みから抜出せないままってことなんだろう。速報性は、どうやってもネットに勝てない以上、調査報道、データベース機能こそ、生きる道だと思うんだけどなあ……広告がらみのビジネスモデルをまだつかめていない過渡期? いつまでもたついているつもりなのやら、ぶつぶつ。

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コメント

 Ycatさまこんにちは。
 超遅resですが「店屋物」は、仰る通り元々出前の事だったと私も理解していましたが、昨今何が店屋物で何が手料理なのか判らないご時世ですので、自らの加工無し直ぐ食べられるものを店屋物」と強引に一括りにさせていただきました。

 記事に関してはあんまり突っ込まないでやって下さいw
 記者は当事者意識を理解する前に出稿の時間がやって来るのです。自分の事として尻に火のついた人たちからすれば物足りない所、微妙に間違っている所を残したままで、どんな問題も表に出て行きます。
 以前はDMに関しての記事もまったく酷いものでしたが極最近は少づつ実情にあったもの、近いものになって来たと感じています。今後糖尿病はますます日本の大メジャー疾患になっていくと思います。マスメディアのみなさんには、少なくともカロリーで血糖値が上がるとか、焼肉食べて糖尿病になるとか、人と会う前に腹ごなしにオニギリ食べていけとか書かない程度にぐらいは良く調べてw 
 それこそ若い人はネットを使うのが得意なんだから、Ycatさんとか其処にたむろう尻に火のついた我々の話もしっかり自分の頭に混ぜて広報して行って欲しいと思います。
 それとYcatさまチョコレートはやっぱり恐れるに足らない奴らですよ。今は暑いので私はあんまりと言うか全然食べないですが、それで太る程の量でなければ大丈夫と思っています。ま、病状にもよるのでしょうけれどオニギリ食べる時の方がよっぽど注意が必要だと思います。

投稿: そんなヒロシ | 2007年8月12日 (日) 17:30

 やっと暖かくなりましたね、そんなヒロシさん(´ヘ`;)
 7月とは、うって変わった環境です。

 <店屋物>の件、そのつもりで回答しました。
 私としては、食品分析表にもとづいて、概算で計算するより、成分表示のあるテイクアウト/中食の方が、正確性は上だと考えております。
 これは血糖値自己測定による検証の副産物です。

■注■意味不明の読者の方へ
 これは噛めばかむほど高血糖!?にいただいたコメントについての応答です。

>記者は当事者意識を理解する前に
>出稿の時間がやって来るのです。

 時事ネタ社会面ネタについては同情します。
 それだって<あるという>式記者クラブ配信丸投げで泣かされている人が大勢いる……代表として、長野サリン事件の風評被害を忘れるわけにはいきません。あの時、警察発表に疑問を感じた記者の方もいらしたようです。簡単な問題ではありませんが、不確実なら書かない勇気も必要でしょう――できっこないか。

 そもそも<あるという>は誤解をうみやすい表現です。
 求人広告の<委細面談>同様、紙面に限りがある中でのテクニックなのでしょうが、一般の方は、大新聞が<あるという>と言えば「へええ、そうなんだ」と受け取ります。

 ちゃんと書くなら――
 ……下げる効果があると、研究チームは主張している

 主語を明確にすべきでしょう。これ、日本語の構造的欠陥でもあります。便利性を主張する方もいますが。

 スペースがあったら、こうも付け加えたいものです。
 ……しばらく継続的に研究する必要があるというのがXX教授の見解だった。
 ここまで書けば勘違いする読者はいなくなる。
 ところが、それでもまだ読み違える人がいるんですよね。血圧降下が目的じゃなく、チョコレートを食べたいが先に来て「きゃあチョコレート食べなきゃ!」
 コミュニケーションは至難。文章は、おそろしいです(´ヘ`;)

 そして、そんなヒロシさんがどこまで記者側に関係されているかわかりませんが、残念ながら、医療関係を含め、企画もの、調査報道的内容の記事に関しては、ゆるがせに出来ないと考えております。
 なにせ時間の余裕はあるんですから!
 執筆督促用〆切りを優先するのは、本末転倒です。 

 全分野を知っているわけではありませんが、どうも日本のマスコミは勉強不足の記者が多すぎるように思っております。サッカーの中田英寿さんの時もそうでした。オシム監督が怒っているからいまだに向上していないのでしょう。
 さすがにビジネス系はしっかりした記者が多いですが、逆に言うと半端ものには取材をさせられないってことかもしれませんね。

 人手不足なのか、守備範囲が広すぎるのか? 
 いずれにしろ社会の公器としての責任が生じるわけですから、書く以上は背景事情も出来る範囲で把握すべきだと考えます。自信がないなら、書くべきじゃありません。
 それが書き手(伝達者ひいては批評家)としての誠意だと私は考えます。
 ……もっともインタビューに際して、相手の情報をまるで調べず、自分の狙い方向にコメントを得ようとする方が多いのが実情だってのが、知る人ぞ知る常識っていったら侮辱になるかしら? 

 今回『患者を生きる』取材班は、けっこう頑張っていたと思いますが、上の記事に書いたように書きっぱなしなのも問題です(´ヘ`;)
 <人の噂も75日>の時代じゃないってのに!
 いずれ存在感で Wikipedia に負けるでしょうね。無料だし。

 チョコレートの件は……。
 そんなヒロシさんは大人だから大丈夫なのでしょう。
 私のようなガキは、このくそ暑い中でも、いらいらするとタラフク食べちゃうのです(´ヘ`;) 一箱買ってきて、6gずつ薬のように呑むなんて、不可能です!
 私的には、そんな危険物を身近に置いて高血糖の罠をつくるくらいなら、血圧降下剤を服用した方がまだましってもんです。
 そもそも2.9mmHg程度の降下じゃ価値がありませんしね。 

投稿: (管) | 2007年8月13日 (月) 00:53

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