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2006年6月 4日 (日)

ベジフルセブン

 ダイエーの惣菜に妙なマークが付いている。
06051402 06060403 これは青果物健康推進委員会が推奨する野菜と果物の一日当たりの摂取目標を意味するらしい。
 野菜350g(70gx5皿)
 果物200g(100g2個)
 やれやれ、一番効果的な健康推進法を実践している団体があったんだ。だけど……。

 1986年、アメリカではすでに「ガンや肥満を予防するために野菜・果物を食べよう」というかけ声とともに、食生活の改善を促すキャンペーンがスタートし、青果物の効用が叫ばれる中で、消費量も増加しています
 そうなんだよ。サイトに書かれているように、『ヘルシー・ピープル』という健康促進キャンペーンは、ガンの死亡率低下、心筋梗塞死亡者の減少など、易学、じゃなかった疫学的エビデンスのある成果を収めている。  その武器となっているのは、具体的――目に見える食生活改善運動である。それがファイブ・ア・デイをスローガンとしたキャンペーン。
1日に5皿の野菜や果物を一定量以上食べようというキャンペーンを繰り広げた結果、1994年と1997年との比較で野菜の摂取量は15%、果物は17%とそれぞれアップしている。
 中原英臣『医者に遠慮する患者は長生きできない』P98より。

 厚生労働省の2000年スタート『健康日本21』キャンペーン。
 スローガンは「野菜を1日350g以上食べよう」
 聞いたことのある人は、いるかもしれない。ではどうやったら、食べられるか? 
 日本人の1人当たりの1日平均摂取量は、2002年国民栄養調査によれば270gなんだそうだ。若い人ほど少なくて、ダイエット好きの若い女性はたった240g。そりゃ便秘になって痩せないわね。
 350gはそれなりに根拠のある数字みたいだが、具体性で成功したアメリカにならって、5皿食べてもらおう。となると、5皿なら、1皿(スコア)は70gだ! 
 そういうわけで、加工された惣菜に、このスコアマークをつけて、野菜5スコア。果物2スコア。合計7スコア食べてもうらべえ! 
 お手軽な発想である。
 中原先生の去年の愚痴より、少しは進歩したのか? 

 日本では、流通・食品関係の民間企業などが「ファイブ・ア・デイ協会」を設立して食生活改善運動を広めようとがんばっているが、お上はといえば、ほとんど丸投げ状態で、350gをどうクリアさせるのかの工夫がまるでない。350gという数字は一見具体的なようだが、じつは、まるで具体性をともなっていないのである。

 具体的表記といえば、食品バランスガイド

 ご存知ですか? 

 地道に、関係者たちの間の普及につとめておられるようです。
 一般市民には、まったく聞こえてきません。仲間内の会合も費用は、国民持ち(税金)だってことを知らない、気にしてないのかな? 
 あちらは厚生労働省と、農水省の共同事業。この青果物健康推進委員会は、なんと<農林水産省から野菜消費構造改革対策事業を推進する団体として認められています>
 2002/7/1設立時は、厚生労働省・農林水産省・文部科学省による三省合同での、食生活指針を決定/国民の食生活改善がテーマだったらしいが、もしやこれは、野菜の販売促進団体か? 
 いずれにしろ、あれこれ乱立する典型的、お役所仕事(´ヘ`;)
 本当にアメリカでは成功しているのか? 
 直感的に信用できない上に、データがないので了解はできない。だが、方向性は正しい。量の管理ではなく、とりあえず、(食べる)皿の枚数でカウントするのは有効に見える。ハカリまで用意するのは、やっぱり特別な人間だもの。糖尿病患者のように合併症のリスクが見えている人と比べれば、モチベーションは低くて当然。
 血糖値管理上の最大ポイントカーボも普及させられない、日本の食生活関係者たちが、このスコアなる概念をどこまで普及できるのか? 
 現場の様子を見もせず、頭の中で考えた(それじゃ妄想と同じだ)お題目を、ひたすら唱えていれば、世の中が変化する? 平安時代の安部晴明じゃあるまいし、スコップで実際に穴を掘らずに、現実が変わるわけはないのだ。試みることは重要だ。しかし反省がない実験は、存在意味がない。
 つまりは、税金の無駄。

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コメント

YCATさま、こんばんは。
 一気にアップなさったエントリー、朝ご飯を食べながらゆっくり読ませて頂きました。
 わたくし的にはドラゴンフルーツとケーキが目の毒な感じでしたが、キチンと全てを記録なさっていてスゴイ!の一言ですね!
 可愛い猫たちの写真も素敵。アメショー混じりの子はママなんですね~茶トラの旦那は実家の猫に似てます。
 今日は眼科で造影眼底検査をしてきましたが、診断の結果は何と糖尿病性網膜症では無い! そうで<動脈硬化症>によるものだそうです・・・やっぱりYCATさんが指摘してくださってるように血圧下げる事が重要課題みたいです。ストレスもなるべく感じないように過ごせと言われても・・・っていう感じです。
 私はこのエントリーにあるように野菜を1日350gっていうのはクリアしていますが、それだけではなくて他に改善しないといけない箇所があるのだと思います。また勉強だ・・・
 あ、ピナコラーダも美味しそう!・・・

投稿: なる | 2006年6月 6日 (火) 01:21

 すいません、なる様。疲れたので、もうやっつけです。
 レイアウト、文章共に、別件を片付け次第修正しますって、ワールドカップも始まっちまうなあ(´ヘ`;)
 高血圧の場合、若くして網膜症発病はあるのですが、良かったですねえ。バイパスとして体が作る新生血管は、やっつけの紙パイプみたいなものなので、すぐ破れ、そこからの出血が網膜剥離につながります。
 最近は治療法も進化していますので、救われる場合もありますが、なにせ時間と競争でレーザー固定しなければいけないため、間に合わない人も多いのです。
 コレステロール値は聞いていませんでしたよね。その対策がこれからの課題でしょうね。栄養士さんと相談してみてください。
 思いついたことはあるのですが、もうちょっと言わないでおきます。

投稿: (管) | 2006年6月 6日 (火) 03:49

YCATさま
 本当にお疲れさまでございました。はじめたばかりの私でも、記録しておくって、時々疲れますし努力が要るものですね。
 新生血管とかは出来ている状態なんでしょうか? と検査中に聞いてみた所、点滴をしている眼科医と撮影中の検査技師にステレオで「そんなレベルじゃないの!」と言われてしまい、心の中でどんなレベルじゃ? と思いながら眩しさに耐えていました。
 総コレステロール値はちょうど2ヶ月前の検査で193とそれ程高い数値ではないと思うのですが・・・来週に血液検査の予定なので、ちゃんとチェックしてもらって来ます!
>思いついたことはあるのですが、もうちょっと言わないでおきます
 えっ・・・何だかコワイですが、その時が来たら教えて下さいませ。
 ネットで調べてみると、やっぱり食事療法としては低塩分、低コレステロール、肉より魚!などと書かれていて、もう一度食事内容を見直して見たいと思います。でも、お肉好きなんだけどな・・・栄養士とも話し合ってみます。

投稿: なる | 2006年6月 6日 (火) 16:27

> <動脈硬化症>によるものだそうです

 たまたま主治医に遊んでもらえ、情報をもらえました。
 60代後半の熱心な患者さん。ヘモグロビンA1Cが6以下で管理されていたにもかかわらず、眼底出血。調べてみると、やはり網膜症ではなく、動脈硬化性のつまりだったそうです。原因は、コレステロールも考えられますが、加齢(老化)によると見た方が自然とのことでした。
 そのまま丸呑みするのは問題ですが、血管の様子は、下水管のアナロジーでかなり理解できます。
 私はこの年齢(52歳)で、しかもタバコを止めていませんから、きっと汚いでしょうねえ……。
 193は、いいとは言えませんが、悪いとも言えませんね。もしデータがあるなら、以前のものとの相違を確認すべきでしょう。
 昨年来、なにが原因となったか? 
 電子部品業界では<変化点管理>と呼びます。
 まあ、いろいろあるっちゃそれまでですが、それじゃ不具合原因を特定できないので、トヨタ式に、なぜ? なぜ? なぜ? なぜ? なぜ? と最低5回は追究します。
 コレステロールも種類があって、痩せ型の方は、HDLが少なくて糖代謝異常になる場合が多いようです。原理はよくわかっていないようですが、若い女性たちを見ていると、蛋白質摂取不足のように思えます。その上動かないから、筋肉なんてどこにもない! 
 やっぱり血圧かなあ。
 水で岩盤をくりぬく映像を見たことがありますか? 安普請のやっつけ構造<新生血管>ができていないなら、多少傷んでいても、今の若い(はず)ゴム管は耐えられるはずです。これも過去のデータがあるといいんですけどね。
 あ、まさかタバコは吸っていませんよね? そうそう受動喫煙ってのもありえます。

投稿: (管) | 2006年6月 7日 (水) 00:38

YCATさま、貴重な情報を有難うございます!
 総コレステロールの値ですが、3ヶ月前の入院時は210でしたので主治医は食事を見直すことでこれから下がっていくでしょうと言っていました。
 残念ながら? タバコもお酒も体がほとんど受け付けない体質ですので、純粋に発病するまでの食生活を含めた生活全体に原因があると思います・・・
<変化点管理>、考えてみました。
 昨年の今頃に激務だった職場を退職し、ほぼ自宅にこもりっきりで猫の世話に明け暮れ、食事もキチンとしたものは1日1回、後はお菓子パン類ラーメンを不定期に食べる。外食多し、味は濃い目が好き、移動は車のみ。書き出していて目眩がしてきました・・・我ながら何と恐ろしい生活だったのでしょう。
 入院中、師長の方に「まだ若いからと言って健康は無料で無条件で手に入ると考えるのは間違っています!」と言われました。
 私も前職での仕事柄、患者(顧客)の病気には敏感でも、自分は全く大丈夫だと信じきっていた様にも思います。
 脳梗塞のおかげで結構辛い感覚障害でう~んと唸る度に、もう少し生活や食事について真剣に考えていたらと・・・ ま、後悔先に立たずってやつですね! でも気付いた範囲の事は仕切りなおし出来ますし、YCATさんにも色々有益な情報を頂けるのですから頑張らねば。
 今朝から血圧測定も、朝の体重測定の前に必ず行って記録する事にしました。
 う~ん、課題山積。。。

投稿: なる | 2006年6月 7日 (水) 01:49

なる様
 そうそう、定点観測が工業生産には重要なポイントなのです。
 もう寝なきゃ。
 次の実験のために、食事の間隔と時間をリセットするのが目的。
 健康管理のために、血糖測定するのか、血糖測定のために、生活しているのか? 
 さて、どっち? 
 もうしわけありません。
 センサーも入手したし、これでやっとウィスキーフルーツケーキが食べられます。7/3にヘモグロビンA1C他の検査を設定していますので、無理食いはしません。さびしいものです――できるかな? 
 それでも約30日もオアズケされて平気なんですから、生活習慣というものは、いずれ変わるものなのです。あせってもしょうがありません、ぼちぼちと! 
 (代謝先生。の決めゼリフです。これは糖毒性解除の効果についてのエントリー)

投稿: (管) | 2006年6月 7日 (水) 03:44

YCTさま
 ぼんやりとわかってる事でも、文字(言葉)という形でハッキリと認識できることがあります。今回アドバイスして下さった<変化点管理>についてが正にそうで、たら・れば、で後悔する為でなく、そこから改善していく為に行う作業が必要なんですね。
 うむっ! と納得し気を引き締めます!
 ウイスキーフルーツケーキご堪能なさって下さいね~あれは本当に女子供はお呼びじゃないカンジのケーキだとお見受けしました・・・でも美味しそう!

投稿: なる | 2006年6月 7日 (水) 15:50

なる様
 ま、ま、あわてずに、ぼちぼちと。
 今週糖尿病の方の診察があったのではありませんでしたか? 血糖測定器の件、うまく行きましたでしょうか? 
 実は、たぶんもういらないのではとも思っていますが、安心グッズとしては、ほしいところです。
 ブログで、血圧データを拝見しました。いつもあの数字なら、けっこうなんじゃありませんか? できれば、薬から解放されたいですが。
 本日、このあと、ココログのメンテナンスです。予定より遅れるだろうと想像しています。コメントが蒸発する危険性もあります。夕方まで、時間をあけた方がいいと思います。

投稿: (管) | 2006年6月 8日 (木) 01:49

YCATさま
 来週15日に検査&診察なんですが・・・自己血糖測定器の件、ドクター相手に上手に話せる自信はあるのですが、多分また、いらないんじゃない? とか軽く言われそうですので(ドクターは脳梗塞の時の主治医で神経内科医ですし、この間も単純にHbA1cとグルコースだけ見てもう問題ないです!と言い切られてしまったので)、ダメそうなら食い下がらずに、家の近くのかかりつけ内科で手配してもらいます。今日、話をつけてきましたし・・・でも今考えているのは、セカンドオピニオン取りがてら、どこかの専門医にかかろうかと思っています。
 でも、ボチボチ行きまっせ。の精神は忘れないようにします。先はまーだまだ長そうなのです・・・


投稿: なる | 2006年6月 8日 (木) 19:46

なる様
 眼底出血の理由がわかって、神経内科医の先生の判断も結果的に間違っていません。食品や代謝の知識を増やすのは有意義なので、勝手に買ってチェックしてもいいと思いますが、こうなると、逆に安心しすぎるデータが出てくるかもしれません。
 妙なストレスを貯めないためには、やっぱりあった方がいいかな。また、ある程度時間がたつと、必ず気がゆるむ時が来ます。ヘモグロビンA1Cと体重の増加でチェックすれば済む話ですが、空腹時血糖値を時々計るのがその事前チェックになります。
 血圧変動のチェックがとりあえず最優先でしょうね。

投稿: (管) | 2006年6月 9日 (金) 05:24

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