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2006年4月21日 (金)

誰を信用する?

 職業に貴賎はない。信頼すべきは、相手の人格。
 尊敬すべき専門職のすべてが、プロフェッショナルかと言えば、そんなことはありえない。発達のレベルがあるし、タコツボに入っている専門職は、どんどん化石化する。前世紀の遺物のようなものを信用するのは、自殺行為というもの。
 らぶ ビア(もとえ、びあ)? さんのような栄養士さんがいるとわかるのは心強い(´ヘ`;)
 今日のエントリーは我が意を得たり!
 ……しめしめ。穴埋めネタにもなる。まだDr.バーンスタインに手こずっている(少々うんざり、細ッケェ!)のだ。

何故 糖尿病の指導で 「鱈やササミや豆腐」を勧めるの?

 糖尿病指示食のカロリー量が、無茶苦茶足りない場合が多いことは、再三書いてきた。インスリン抵抗性のある肥満体の場合は我慢する必要があるが、血糖値が安定して通常生活に復帰すると、不満が募る。
 そうした減量患者の不満をかわすには、量を食べさせること。
 カロリー主体の指導では、脂質を減らす方向となる。
 それが、タラ/ささみ/豆腐指示。
 栄養士さんの指導に限らず、患者同士の情報でも主流。
「これならたくさん、食べられる!」

→気が付かないで高タンパク傾向になり、危険。いつかは忍び寄る「糖尿病性腎症」を招く要因になるのだ。

 指示量の範囲を守っていれば、高タンパクになることはないはず。医師が、合併症を増やして儲けようなんて思っているわけがない(と信じたい)。しかし3/18付アバウトなアバウトなでも書いたように、脂質が足りない! 従って、腹持ちが悪い(グリセミック指数が高くなる!)ので、ついつい追加! するはめになるのだろう。 
「タラもささみもカロリーが少ないから、もう少しなら大丈夫(^_^)」
「豆腐は健康食品で、体にいいのよ。イソフラボンもあるし(^!^)」

 以前、らぶ びあさんが怒っていた。「総合病院に行って、糖尿病性腎症を発病させて戻された」 半可通は、合併症の元(´ヘ`;)

 妊娠糖尿病増加の情報を受けて、いろいろなエントリーがある。
 わかっているつもりなんだろう。確かに脂っこい食事が多いし、簡単便利でお手軽に食べられるファーストフードだって、若い人好みの食事って言えば「洋食」だし。――なんて、書いて野菜を食べる方向に走ってくれればいいが……。
 ごはん/そば/イモ類「和食ってヘルシー(^!^)」といつもの勘違い? 
 炭水化物の取りすぎ――ハイカーボダイエットは、インスリン分泌がたっぷりあるのが前提。食後は、昔の日本人のようにしっかり動かないと全部中性脂肪になってしまう。
 テレビを見ている場合ではないのだ。
 これが、若い女性の痩せていて(蛋白不足)妊娠糖尿病の原因の可能性がある。そんなことなど、想像もしていないだろう。
 脂肪分の多い食事や運動不足が原因とみられるそうだ。
 こっちも何も調べていない、ただの受け売り(´ヘ`;)
 <そうだ>なんて表現――裏付けがないから、自信がもてない――文章をどうして公式に書くんだろう? あ、新聞社も同じだから、しょうがない? 
 ――朝日新聞で言えば、<xxxという>表現。
 まったくあてにならないので注意! 
 閑話休題。
 

・食品交換表は万人向けではありません

 今の日本の食事療法の基準はあくまで、カロリー管理。
 それでうまく行かない例が多いことを現場のCDEの方たちは承知しているのだが、まだ日本での公式なエビデンスがないので、カーボ管理に変更はできないでいる。
 でも指導方法が、問題なわけではない!
 どっちであろうと、どうせ自分たちそれぞれが、自分に適した食事/代謝管理をする必要があるのだから。
 →カロリーだけを単位に置き換えてます。しかも、誤差がでるので、おいら的に勧めません。っつうか、現在の主流はカロリー表示です。コンビニや惣菜を上手に使ってコントロールしなきゃ、この世の中、やっていけないっすよ

 去年の7/19付エントリー食事管理の単純化にも書いたように、公差±20%という大ざっぱな量しかわからない素材から、ややこしい計算をして、料理を作る意味はどこにあるか? 
 Dr.バーンスタインは、カーボ管理がアメリカでエビデンスを得られる以前の時代、超速効インスリンもない時代、これに対応するために、食事量を削減する道を選んだ……せつない(´ヘ`;)
 あくまで美食を楽しみたいってんなら、やるべきだろう。
(食品交換表ではなく、食品分析表からカーボ量で計算して、それが自分の代謝にどう反映するか確認……)
 どっちを選ぶかは、あなた次第だ。
 最近の加工食品はそれなりに美味しい――じゃないと売れないもん。血糖管理優先といっても、悲惨な不味さはない。料理下手が作るよりいい。

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コメント

初めまして のんたん@口が悪いだけ(爆)です

いやぁビビりました、まさか戦うNIDDMさんがロムってたとは(汗)おいらのブログはいかんせん「らぶ びあ」ですのでDM以外の戯言も多々ありますので了承を

戦い過ぎには気ぃつけてよ! ミルフィーユバトルは読んでて面白いが ちょっと綱渡りでヒヤヒヤします

投稿: のんたん | 2006年4月22日 (土) 09:50

 のんたん様 おいでいただいて感激! です。
 間違っている点、書きすぎなどがあったら、ご指摘よろしくお願い致します。
 
 糖尿病に関わっている者(患者!)として、LCDE(地域糖尿病療法指導士)取得って、おもしろい発想だと思いませんか? 
 親方に相談中です。
 もっとも、取っても金になりそうもなく、面倒だけ抱える羽目になりそうなのが……。
 洒落で取るには、考えものってところです。

 IDDMの方には申し訳ないのですが、自己分泌があるのは幸せです。危ないようでも、すぐケトーシスになったりしませんもの。

投稿: (管) | 2006年4月22日 (土) 10:31

どうも~
あの  おいらに「様」はいらないよ(笑)

>IDDMの方には申し訳ないのですが、自己分泌があるのは幸せです。危ないようでも、すぐケトーシスになったりしませんもの

管理人さんの場合 インスリン離脱で経口薬に変更ってプランはQOL低下な結果になるんだろうな
インスリンを武器に美食への追求 凄過ぎだよ いい悪いは別にして(詳細やカルテ見ないと全ての背景がわからないからさ) おいら達もこの根性見習わなけりゃならんね 
食事記録みてさらにたまげたね 読んでるだけで胸焼けしてしも~たよ この食事内容で糖質脂質コントロールしてるって プラセボ群つくって学会発表してほしい位です(人道上 絶対無理だし しちゃならんことだが)頑張ってる膵臓君と筋肉ちゃん 大切に酷使?してください でも 過信は禁物よ~ ある日突然メタボリックシンドロームの氷山がにょきにょき生えてくるのだから 騙し騙し ね♪
管理人さんの書いてるコトは基本 文献引用なので間違ってはいませんがまぁエビデンス取れないことと 万人向けでない(爆)ので心して読みましたよ そういう風に注意書きもしてあったしね

>LCDE(地域糖尿病療法指導士)取得って、おもしろい発想だと思いませんか? 

糖尿病患者の療養指導に携わった経験のあること・所定の講座が受講できること・受験資格は最終的に当該LCDE認定委員会が決定するっつうのが条件だそうな

管理人さんの場合 微妙だね 資格がもらえなくても記念受験できるかどうか 問い合わせしたらどうだろ?

ちなみに おいらのパパも東京會舘OB(笑)だから河合さんには親近感 勝手にあります

投稿: のんたん | 2006年4月22日 (土) 19:30

のんたん様
 すれ違いましたね。

>管理人さんの場合、インスリン離脱で経口薬に変更って
>プランはQOL低下な結果になるんだろうな

 インスリンは使用しておりません。食事療法だけです。
 一時的に使用して、糖毒性を解除して一休みさせたら、すい臓君は、見事に復活してくれたのでした。肥満が解消すると、こうした事例は数多いようです。40歳くらいの人は食後高血糖もなくなるようです。
 本体サイトのTOPページをご覧下さい。
 もうエントリー数が300近いので、全部読んでからコメントしてなんて、言えません。とりあえずここのプロフィールにも簡単追記しておきました。
 のんたんさんすら驚くようですから、栄養士さん全体の理解度が想像できます。一旦血糖値が安定して、医師の監視下を抜け出すと、この食生活は当たり前で(おそらく)もっと食べて、運動もしていないのが一般的だと思います。数字管理しているから、この程度で済んでいるのであって、私もあと600kcalは食べているでしょう。平穏な生活は夢の世界。ヤクザな現実に過食は、防衛反応みたいなものです。だから、これでもQOL的には不満です。満腹できないってことが、どこまで不愉快なものか! わかります?
 人間って贅沢ですね(´ヘ`;)
 この記録は、普通生活に復帰した糖尿病患者――糖代謝能力減退者が、どの時点で壊れるかの実験記録です。機械って、壊してみないと原因がわかりません。
 ……といって、私の体! ちゃんと紐はつけております。

投稿: (管) | 2006年4月22日 (土) 22:05

おはようございます

こっちは「日記」で本館が「本体サイトトップ」なのね  こちらのリンクが管理人さん最初の足跡だったので 本体サイトに行くには ちょいとわかりずらかったです

SMBGされているので 勘違い てっきりインスリンしてるのかと、自己分泌あるのに効きが悪いから インスリン自己注継続って よくわからないと正直思ってましたので 謎がとけました おいらが管理人さんの全てのサイト見てないからですね ごめんなさい これから少しづつ拝見します

>のんたんさんすら驚くようですから、栄養士さん全体の理解度が想像できます。

いやいや 栄養士でなくとも驚きます 管理人さんの甘味の摂取(特に男性で飲酒しないこともありますが)は多いですね 「驚いた」というのはあくまでおいらの主観なので それで「全体の栄養士の理解度」を推測しないように!

>一旦血糖値が安定して、医師の監視下を抜け出すと、この食生活は当たり前で(おそらく)もっと食べて、運動もしていないのが一般的だと思います

でしょうね きっと通常生活に戻っていると思う 食事制限ほど辛く知能と労力を必要とする治療はないっすからね 管理人さんは「記録」が正確なのですか なかなか患者さん全員はここまで記録できないと思います 私も多分出来ないです 尊敬します 

>ヤクザな現実に過食は、防衛反応みたいなものです

食べることによって ストレス解消しているのかしら?皆 一緒です おいらも日々戦う反動で 過飲酒してます ある意味防衛反応かな

ただ むしゃくしゃした時はぐっとこらえて 極力楽しいお酒を飲むようにはしてますが 無理なときもあります 人間だから

>だから、これでもQOL的には不満です。満腹できないってことが、どこまで不愉快なものか! 

わかりますよ お腹いっぱい美味しく満たされたい でも「紐」がついてるだけで相当な足枷でありストレスですよね 管理人さんの場合 日々の数字管理の成果で摂取カロリーを抑えている 相当な労力や苦労があるでしょう 仕事の傍ら 病識を深めるための文献収集 頭が下がります ただ 体は壊れたら元に戻らないので 修理できる程度にとどめてくださいね 美食続けて 逃げきりましょう

※頚動脈エコー&MRIですが おいらの病院では普通に年に1回 DMさん対象で検査組んでました  現在栄養指導しているクリニックでも希望者は全員エコー実施してます 大きい病院はそうではないのでしょうか?レセプトのことは判りませんが 「どうしても検査がしたい」旨 主治医に話されてはどうでしょう?保険適用外になるか否かはわかりませんが 検査してくれるといいですね

投稿: のんたん | 2006年4月23日 (日) 05:01

のんたん様
 頚動脈エコー検査は、食後高血糖からくる動脈硬化、狭心症、脳梗塞、心筋梗塞のチェックに、言われてみれば重要なチェック方法ですね。
 7月に一般検診があるので、実施医療機関に確認してみました。社会保険三割負担で4千円程度で追加できるようなので、やってみます。
 超音波エコー自体は、肝機能検査目的で去年一昨年と実施。内臓脂肪肥大のチェックにもなるはずですが、何も言われませんでした。
 何も問題がないのか、あるいは検査意図にないので無視されたか? 
 医療機関(総合内科です)の受付の方いわく、政府管掌健康診断の項目の中に、頚動脈エコーは入っていない。糖尿病診断目的でも入っていない。なので、よほど指示がない限り、実施する方はいないとのことでした。
 ネットを見ると、新しい検査概念のようで、実施有無を確認をした方がいいとか書かれています。MRIと違って高額設備が必要なわけではない――その分、検査技師の<目>次第ってことになりますか。あれって白黒でよくわからないんですよね――やったフリってのもあるかも。
 7月の検診時は、デジタルカメラで写させてもらお~っと!
 誤解されてしまいましたが、インスリンを射って過食している人って多いですね。まったく無意味です。
 食事量の調節が基本(ついでに運動で代謝管理)であって、外部インスリンの投与はあくまで体内分泌の補助です。
 インスリンはカーボを中性脂肪に変えるホルモンでもあることを、そもそも知らな過ぎます。知っていて、忘れた振りをしているのかな? 大量のインスリンで、ある程度空腹時血糖値が安定して、平和になったと思ったら心筋梗塞/脳梗塞発作。大血管障害を起こすパターンをよくみかけます。
 いいことを教えてもらいありがとうございます。ネタになるといいな?! 
 

投稿: (管) | 2006年4月24日 (月) 10:16

お久しぶりです!
ネットができなくて、やっと再開しました~
YCATさん宅に一番に書き込みです(笑)
ビックリしませんでしたか?
期待を裏切っていたらごめんなさいね。
まぁ懲りずに、これからもよろしくお願いいたします。
ほんとは顔を載せるのは迷いました。
でも読者の側から見ていますと、、、写真つきの方が読んでいて、想像しながら文章を楽しく読めますので。
思いきって、変な顔ですが載せました。
あれしか最近、撮った写真もなかったんです。
新しい主治医にも教えて、私の病歴を知ってもらいたいと話しました。
私のブログを全部読んでる人なら、すべて知ってる内容ですね。
あれはもう一年くらい前に投稿しましたので、ずいぶん前の気持ち?
改めて自分で読んで初心に返る思いでいますよ。

投稿: ぽちゃ | 2006年4月30日 (日) 14:55

ぽちゃさん
 一年前の投稿? ずいぶんな話ですね。代謝先生。のところでお見かけした時代から、ずいぶん変ったように思います。<知識>は力です! 

のんたんさん
 いろいろ調べてみましたら、頚動脈エコーはまだ必須検査とは位置付けされていないようですね。
 高コレステロールから動脈硬化。
 なんだか理屈はあっているように思えますが、動脈硬化がひどくても心筋梗塞にならない例もけっこうあったりするようで……。
 まだまだエビデンスを得るまでのデータは集合されていないようです。
 三余亭さんの言う医療と医学の違いの段階ですね。難しいものです。
 ま、ネタで検査してみますけど、写真撮らせてくれないとつまらんなあ(´ヘ`;) そんなにベテラン検査技師がいるとは思えないところだから、断られるかなぁ。
 

投稿: (管) | 2006年5月 4日 (木) 18:06

あるクリニックの話題から:
 以前食後血糖と動脈硬化との関連の話題がありましたが、今回患者さんの中で空腹時の血糖はほぼ正常でも、HbA1cが7%以上の人を数人食後血糖を測定してもらったところ、食後2時間で180mg/dl以上でした。
 食前血糖がいい割にHbA1cが優にならない場合、一度食後血糖をみてみてください。
 食後血糖がいいときと悪いときがある患者さんで食事の内容を確認したところ、甘い炭水化物(carbohydrate)と油を使った料理でした。必ずしも炭水化物だけの量で食後の血糖が影響されているわけではないようです。
 カロリー重視だけでもいけないと思いますがカーボだけ考えてインスリン量を調節する海外式が絶対いいとも限らないように思います。

投稿: 糖尿病専門医kazu | 2006年5月14日 (日) 23:24

kazu様
 お忙しいところありがとうございます。
 食事療法は難しいですね。でもこれが本道であり、自分にあった食生活を探していくしかないものと考えております。
 アメリカのELLIE/すずらんさんの話からも、カーボ一辺倒は危険な場合が多いと感じます。肉だけ食っていれば大丈夫! とステーキハウスから出入禁止となり訴訟を起こした例があったように、また(ダイエット推奨者のはずの)アトキンス博士の実際のように、信じられないようなデブの方が多いようです。やっぱりカロリーをにらんだ総合的管理も必要でしょう。
 カーボカウントと食品交換表の関係にすずらんさんが書いているあたりが妥当なところかと思います。
 ただ初心者には、まずカーボで管理してもらった方が、血糖値の早期安定がはかれるのではとも思います。本人の自己管理が必要なのは同様であり、その意味でも血糖自己測定を教わったの大変ありがたく思っています。
 Dr.バーンスタインの本を読んで、あらためて実感しました。
 ところで、お願いです。
 他の記事でも補足可能でしたら、コメントをお願いできませんでしょうか? アクセス解析を見ておりますと、最初の頃の記事をお読みの方が非常に多いようです。私もそうでしたが、不安感いっぱいなのではと想像します。もちろん、あくまで時間があった時だけでけっこうです。

投稿: (管) | 2006年5月15日 (月) 01:41

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