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2006年3月11日 (土)

カーボカウントその1

 炭水化物――消化不能の食物繊維を除いた糖質が、血糖値を左右する。常識的食生活であれば、カロリーは関係ない。
060304
 そのエビデンスが明確となった90年代以降、アメリカでは、これが糖尿病食事療法の主流となり、日本の食品交換表のようなカロリー管理は、一般のダイエット用としてしか使われていないそうだ。
 もはや時代遅れである。
 
 カーボカウンティングについて
 待望の日本初出版! 
 医薬ジャーナル社。税込2520円。
 大阪市立大学発達小児医学教室による企画。
 骨格を大きくしなければならない成長期のIDDM患者を育てている方には、必読の書である。自己分泌がない以上、たくさん食べて、それに必要なインスリンをたくさん打って、大きく太らなければならない
 その時、無駄な高血糖、危険な低血糖を避けるためには、糖質とインスリンの関係を理解しなくてはならない。少々高いが、それだけの価値はある。今まではADA(アメリカ糖尿病協会)が出版している『Complete Guide to Carb Counting』を読むしか正式な説明は得られなかった。医師やコメディカルの方の説明、それぞれのネットワーク、去年からはブログが有効な情報提供となっているが、こうして一覧できるから、文書はやっぱり必要だ。
 インスリン:カーボ比(500ルール)にインスリン効果計算(1800ルール)の具体的計算方法を含め、運動代謝まで、総括的にまとめられている。
 これからは、これを基本に情報交換すればいい!
 
 当然ながら、自己分泌のある2型糖尿病患者にも有効だ
 インスリンを投与していようが、各種薬剤を使っていようが、食事療法だけの場合でも同様。
 外部投与なのか自己分泌なのかの違いはあっても、インスリンが処理するのは摂取した糖質の量である。そこに相違はない。
 
 ……と、ひとまず絶賛しておこう。
 
 いろいろ問題があるので、以下はクレームの山(´ヘ`;)
 食事管理に悩んでいる方は、雑念に影響されてやる気をなくされても困るので、続きは読まないで下さい。大手書店しか置いてないと思いますが、ぜひ購入をよろしくお願い致します。それが、問題点解消につながる道でもあります。
 食事制限を意識することなく、食欲を満足させるためにインスリンを使いたい方は、読んでも無駄です。数少ないですが、IDDMの方でも野放図に食欲を解放し、糖質と脂質の過剰摂取で肥満。インスリン抵抗性を増やして2型化して、わけがわからなくなった方もいます。従来通り、食品交換表によるカロリー管理に励んだ方が安全です。

 残念ながら、日本の食事療法は当分変化しそうにない。
 実は、アメリカ糖尿病学会の会員でもある河合雅幸さんのサイトで、はるか昔に概略は紹介済。→糖尿病ソリューション ずっと下の方(古い)にある→炭水化物管理食
 国内では、主流になりそうな様子はなく、CDE認定試験も旧式のカロリー管理のまま。まだまだ食事管理のバトルは続くだろう。  
 chake(杉本)先生のみんなの糖尿病ストーリーのように、食事療法にカーボカウンティングを積極的に導入されようとしている医師の方は増えている。ところが、国内の方針を変えるに足るエビデンスがまだない。アメリカで得られたデータを、そのまま日本人に適用するのは難しいらしい。
 だったら、わけのわからない指導なんぞに金をかけず、大規模試験をやりゃあいいのに、ぶつぶつ。
 閑話休題。
 食品交換表とカロリー管理が主役だった時代。
 それは速効型インスリンしかなく、インスリン効果がよく見えない時代だったともいえる。だからアバウトな食品交換表でも(どうでも)よかった(どうしようもなかった)。
 P16 4-カーボカウントと食品交換表との関係がポイントである。

 この平均値はあくまで各表の食品の平均値であり、個々の値ではありません。よってカーボカウントにおいてはこの平均値を使わず、それぞれの食品に含まれる炭水化物量を用います。
  同じタイミングで栄養士の森川さんも書いている。
 糖尿病診療マスター2月増刊号P266
 ■1000円払えば有料サイトで読めます
 06022100 
(カロリー説明だと)患者さんから「言われたとおりのカロリーなのに低血糖が起こるんですよ」「高血糖が起こるんですよ」(中略)それがきっかけでカーボカウンティングを始めました。
 <モグラたたき>の強力な武器として、ヘモグロビンA1Cの低減に絶大な効果を発揮している超速効型インスリンの登場は、最高の福音である。
 糖の吸収ペースにあわせて代謝してくれる画期的製品! 
 しかし、諸刃の剣でもあったわけだ。
 血管(ゴム管)の柔軟性、破壊圧力(高血圧)などもあるので、高血糖=即、恐るべき合併症とは限らないから「多少の高血糖は気にしなくてもいいさ」と言われたって、患者サイドはイヤなもの。どうしたって、ぎりぎりを狙う。
 正確性など考えてもいないアバウトな食品交換表に頼っていると、糖代謝に正確に効き目のある超速効インスリンは、ターゲットの糖質量が違っているので予想が外れ、低血糖頻発――ついでに、捕食するから、今度は無駄な高血糖になりがち。
 かくして摂取カーボの厳密管理が必要になっちゃった
 時代が進化したわけだから、必然なんだけどねえ。
(P25に逆な言い方の説明があります。アメリカでは、もはや超速効型以外入手困難な極端な地域もあるようです)

 糖尿病学会の主流ではないので、いろんな障害が想像される。
 アメリカと違って、市販の食品の成分表示がわかりにくいこともそのひとつ。農水省と厚労省の連絡の悪さもあるだろうが、それ以前に医学界の意思統一がないのでは、産業界への説得も難しかろう。
 残念ながら、タイトルの<かんたん>とは違って、相当意欲がないとこの本を理解するのは難しいと思う。
 わかっても実践するのは大変だ。
 付録についている市立大学付属病院小児科使用の血糖表は切実。データ管理を面倒くさがっている2型患者のブログもあるが、時間ごとにインスリン効果、摂取カーボ、追加インスリン、補正インスリンを記入している!
 ――やってみれば理解も早いんだけどね。
 それも感覚をつかむ最初だけで十分なんだけど、やれている方は少ない。
 IDDMの方たちのブログでも結局黒田先生の<モグラたたき>に終始するパターンが多い。であれば、それに合わせた簡単なリーフレット500円!くらいから始める手もあるんじゃないか?
 2520円はあんまりだ。
 インスリンは劇薬だから、原理の説明は必須かなあ。
 どの程度刷ったのかなあ? 5000冊?
 食品交換表並みの900円にするには、何万部必要? 
 アメリカ同様、全糖尿病患者の食事療法として、食品交換表と入替って標準化しないといけない……。
 それまではIDDMの小児糖尿病に向き合った日々の苦闘を集積した『臨床カーボカウンティング』の方が、タイトルとしてはお似合い。 
 
 後ろの方にある参考資料のレシピは無意味だろう。食品交換表を意識して載せたのかな? カロリー量など書いておいたりすると、逆に混乱させてしまうだけではないか? 
 子供たちにとって、血糖値を優先するか、栄養バランスを重視するか? 悩ましい選択だが、あまりゴチャゴチャ言うと大人だって食欲をなくす。
 食品バランスガイドもそうだが、総花的宣伝は受入れにくいものだ。勉強するには全部あった方がいいが、その気のない人に、多すぎる情報はノイズとなってしまう。
 野菜、果物、カルシウム系食材の最低必要量を指示して、あとは食べる糖質にあわせてインスリンを射った方が早そうな気がするけどな。自己分泌の足りている2型の場合は、自分のインスリン分泌量、出方にあわせて食べる。それが食事療法となる。
 次のエントリー参照下さい。

 2009/08/25追記

 左サイドにあるように、以下の記事の方がお勧めです。

 ADA(アメリカ糖尿病協会)編の
 糖尿病患者のための カーボカウント完全ガイド
 そしてその実践事例紹介
 ちょっと回りくどいけど、ゆっくり読んでもらうのが狙いのようだ。
 杉本先生の完全カーボカウント解説
 ちゃんと原理から理解したい方には絶対お勧め。
 当然、医師、CDE(糖尿病療養指導士)を含んだコメディカルの方は必読です。

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コメント

YCATさん、お元気ですか?
私も一通り読みましたが・・更なる真剣に取り組まないと自分のモノになりませぬ。
私の場合はやはりカーボと交換表の併用が良いかな。まずは体重管理(笑)
交換表に炭水化物表示をしてほしいですね。

投稿: ぽちゃ | 2006年3月12日 (日) 08:08

 いろいろ考えてみると、これが精一杯なんだと思います。貴重な出版ですから、ケチを付けちゃいけないんだけど……ほら、どうせうるさいジジイなので、しょうがないのです(´ヘ`;)
 たしかBMI22くらいじゃなかったでしたっけ? 
 ちょっと思いついたことがあります。
 内臓脂肪のCT画像を撮れませんかしら? ウエスト80とは思えないです。
 保険は適用されるのかな? 調べてみますね。

投稿: (管) | 2006年3月12日 (日) 12:16

内臓脂肪のCT画像を撮ってもらいたいものです
メタボリックシンドロームの判断基準の腹囲ってへそ周りなんですよね~
案外、へそ周りって太いものですよ。下っ腹が出てきてるので(笑)
でも、セミナーで話してましたけど、日本人においての女性の80cmって甘いそうです。。
日本人はBMI22(小太り)でも糖尿病になるって話していました。
私もなるべくして発症をしたのかなって思っています。ほんと、甘いもの大好きですからね(笑)
最近、開き直っています(^0^;)
NIDDMってカッコイイね~最近ブログのプロフィールを2型糖尿病からNIDDMに変えました。
もしかしてご存知でしたか?

投稿: ぽちゃ | 2006年3月13日 (月) 16:37

>NIDDMってカッコイイね~最近ブログのプロフィールを
>2型糖尿病からNIDDMに変えました。
>もしかしてご存知でしたか?

 毎日30ブログ前後読んでいるので、さすがに、そこまではチェックしていませんです。無理(´ヘ`;)
 私はインスリン非依存性ですけど、ぽちゃさんは自己分泌が足りないので、今はIDDMさんのお仲間じゃないかな? 
 最近、Cペプチドの測定をしました? 自己分泌の復活については、そろそろ結論が見えるのではないでしょうか。増量傾向にも思えたのですが、難しいのかもしれませんね。
 厳密な食事管理だけに戻るより楽かな。
 小太りで、インスリン自己分泌不足の糖尿病と、生活<悪>習慣から来る糖毒性で、インスリン抵抗性の高い糖尿病とは、別な言い方をした方がいいように思っています。
 肥満者はカロリー管理が必要ですが、小太りで抵抗性の低い方は、カーボ管理の方が確実です。これもIDDMの方たちと同じ対応となりますもの。
 CTスキャンは放射線(X線)を使用するので、デメリットも大きいという見解があるようです。
 MRI(核磁気共鳴装置)であれば、その心配がないので、こっちを40歳検診に導入できないものか? 費用も12000円程度らしいので、毎年120億円程度で済みます。警告にもならない、へそ周り調査より価値があると思うのですが……。
 もう少し調べて、エントリーするつもりです。
 高い(メーカーにはおいしい)設備なのに遊んでいるみたいなんですよね。

投稿: (管) | 2006年3月13日 (月) 17:18

 此処を見て買いました_!
 内容の少なさの割りに本当に高いです。
 でも待望のカーボカウントMとして意義はありますね。日本でももっとポピュラーになればいいのに。

投稿: | 2006年12月14日 (木) 01:43

ネームレス様
 お役に立って何よりです。
 体重管理、血圧管理上は、カロリーを中心に考えて、いわゆる<油の取りすぎに注意>を守る価値があるのですが、それでは、なかなか血糖管理が、うまくいかない例が多いです。
 QOL(生活の質/クォリティオブライフ)を維持できない――腹減った! を防ぐには、脂質を使うべきです。
 妙な誤解がまかりとおっていて――ヘルシーな和食を食べて、空腹感をなくそう! ――結果的に、食べ過ぎて(カーボで)血糖値を上げ、余剰分で中性脂肪を増やしてしまい太る最悪パターンが多いです。
 動物性脂肪/飽和脂肪酸中心には、ならないように、魚、ナッツ類でバランスするのは当然ですし、血糖自己測定で、自分の代謝をチェックするのも忘れずに。面倒ですけど、初期的に傾向をつかめば、あとはそれを繰り返せばいいのです。たまの失敗は、(偉大な)驚異的人体がカバーしてくれます。

投稿: (管) | 2006年12月14日 (木) 11:43

Yキャット様
 最近のコントロール具合はいかがでしょうか?
 ブログいつも参考にさせて頂いてます。
 遅ればせながら「簡単カーボカウント」私もこのブログをみて直ぐ自分の町で一番大きな書店に行き探しました。
 そして一冊だけあった在庫本をゲットしました。
 感想...やっぱり内容は良いのだけれど仰る通り情報量のわりに値段が高いですね。このビミョーにデカイ文字は、老眼用なのか子供用なのか判りませんが、ともかく「なかなかイイ感じ」でした。
必要とする人にとっては価値があるでしょう。
 贅沢を言えばまだ内容が、不十分ながら今後に期待がもてました。

 日本の企業グループによる非採血の近赤外光血糖値測定技術の製品化もほぼ視野に入ってきたようですし、DM患者の未来はきっと明るいと信じます。
 お元気で! ソモスの河合さんみたいに、良い人生後半を目指しましょう。

投稿: | 2006年12月16日 (土) 01:18

 12月16日のネームレス様、ようこそ。
(14日の方とは違いますよね? スパムメール防止上、アドレスは書かない方がいいですが、名前(なんでもいいです)は識別用に入力してくださるとうれしいです)
 多少は役に立っているようで、うれしいです。
 糖尿病食品交換表ですら、医療/看護ジャンルの書籍を置けるような書店でなければ、在庫していません。レシピ本を読むより重要なのに、原理から理解するという習慣が、この国ではなかなか身につきません。
 
 ALL About 療養食・予防食の一政晶子さんの12/14記事
<宴会サバイバル! 症状別の居酒屋食事法>
 カーボカウントの視点から、その辺を考慮してか、細かいこと抜きで書かれていて、有効です。
 
 私的には、摂食量の管理と(その結果としての)血糖チェックがポイント! そう言いたいところですが、難しく考えて何もしないんじゃ意味ないですからねえ……。
 
>最近のコントロール具合はいかがでしょうか?

 人体実験の結果、1日なら大丈夫でも、7-10日過食を続けると血糖値が高めになり、糖化蛋白(赤血球のブドウ糖漬)がたくさん生産できるみたいです。ヘモグロビンA1Cが6.5になったので、おとなしく<連続爆発>は控えたら下がったので、この仮説はたぶん有効でしょう。
 うまく行っている時は、なにが原因なのかよくわからないものです。壊れるまでやらないと、正確な検証はできないのですが、そこまで犠牲にはなれませんわねえ(´ヘ`;)
 ま、ぼちぼちです。

投稿: (管) | 2006年12月16日 (土) 19:13

 YCAT様 名無しコメントですみませんでした。
 16日に初めてコメントさせて頂きましたので、14日のお方とは別人でございます。すずらんさんのBBSにも書かせて頂きましたが、山本宏(仮名)ということでよろしくお願いします。

 私も発症してから人体実験を色々と繰り返して来ましたが、エネルギー摂取の量と質の管理に加えて時間に対する感覚を訓練する事もポイントと思いました。
 血糖コントロールの上でカーボの摂取に注意が必要なのはその代謝が非常にピーキーだからですね。
 仮に全ての食品の代謝が時間的にフラットなら、血糖値のコントロールは簡単だと思います。量としてのカロリーと時間としてのGI、そして質としてのカーボ。
 血糖のコントロールの為にはこの三本立ての感覚を養う事を重視すべきと思うのですが、私の管理栄養士もやはり量と配分の事しか指導してくれません。
 だから単にカーボをエネルギー比で60%食べましょうとか、カルシュウムに牛乳飲みましょうとか言う話になります。
 DMでも炭水化物はどうしても必要なのでその採りかたを指導していかないとコントロールは良くならないですね。

 朝一膳半のご飯を食べて青天井に血糖値が上がる私ですが、30分に一回一口づつ12時間かけて食べ続ける実験では血糖値は殆ど上がりませんでした(ヒマ人)が、そんな食事方法を実行して生活するのは無理なので、栄養をとる為には私の場合やはり外部インスリン供給が必要なようです。

投稿: 山本宏(仮名) | 2006年12月17日 (日) 12:02

 おお、やっと同士あらわる! です。(仮)山本宏様。

 ポイントは、摂取カーボに対する分泌インスリン量のバランスなんですよね。ただし、太っていると、そのインスリン効果が減退してしまうので、その辺がわかりにくくなってしまうため、高血圧/高脂血防止用のカロリー管理でひとまとめにされてしまっているのが、現状のようです。
 糖尿病宣告されると、患者としては末梢神経障害の合併症を意識しますが、医療側は、心筋梗塞や脳梗塞などの大血管障害防止の意識が強すぎる。そんな風に感じます。患者個人の日々のQOL(生活の質)が犠牲になってしまっても「死ぬよりましだろう?」
 <死――生命停止>の方を重視するのは、職業上やむをえないのかもしれませんが、生きる屍(しかばね)にはなりたくありません。

 半日24食ってのはアイデアです。それは思いつきませんでした。実行もさることながら、脳みそが「もっと寄越せ!」と暴れそうで、日常化は難しいでしょうね。
 果実タブレット<ピンキー>を食べ続けるのが、わりと近いカーボ摂取になりますが、2日は続けられないもんなあ(´ヘ`;)
 1日3食ってのは、それなりに歴史的必然のある慣習です。でも代謝異常が起きている段階で、それにとらわれ過ぎるとうまくいきません。
 医学書に掲載されている1日の体内インスリン分泌状態グラフが、3回ピークがあるのは、3食! だからなんです! 
 多食の場合のデータなんてどこにもありませんから、常識的(エビデンスに基づいた)指導では、管理栄養士は量と配分しか言えない……。
 もうひとつあって、日本とアメリカでは<栄養士>の概念がまるで違っているようです。
 食品の栄養成分分析主体が日本の栄養士さんで、栄養成分の人体への影響を分析するのが、アメリカの<臨床>栄養士さん。
 ……。
 制度が別物なので、日本の栄養士さんに医師並みの知識を要求する方が無理だってことが、一政晶子さんの記事<登録栄養士専攻の授業内容>を読んでやっとわかりました。
 その辺をまとめた記事を書こうとしているのですが、悪口にもなるし、かわいそうなので、ちょっと更新が遅れてしまっております(´ヘ`;)

 BBSはあまり更新されないので、チェック漏れしていましたが、2004年頃、すずらんさんもコメントしているこのサイト(現在新規更新休止中)も参考になります。
 患者さんのための根拠に基づいた糖尿病の話
 ハンドル名<おじさん>のコメントなどは、私の考えに近いです。代謝調節がうまく行きだすと、2型の場合、興味が他へ移ってしまうんですよね。ま、やるべきことがいっぱいあるので、しょうがありません。
 興味があるうちに、よろしければ下記もどうぞ。
 脂質と血栓の医学サイト内の生化学の知識。ここの糖新生の項目を読むと、タンパク質をいくら食べても血糖値があがりにくい理由が見えてきます。大雑把に半分が糖になるといわれていますが、それはただの経験値であって、エビデンスはどこにもないようです。
 ……調べれば調べるほど、代謝は難しいです。
 更新が遅れても、お許しください。(言い訳じゃ)

投稿: (管) | 2006年12月17日 (日) 16:19

 YCAT様
 あけましておめでとうございます。
 宏(仮名)でございます。
 色々と参考になるサイトをご紹介頂きありがとうございました。

>代謝調節がうまく行きだすと
>2型の場合、興味が他へ移ってしまうんですよね。
>ま、やるべきことがいっぱいあるので、
>しょうがありません。

 仰るとおりだと思います。
 私の今は興味と言うよりも恐怖に打ち勝つ為に、方法論で病気に立ち向かおうとしているのだと思います。
 私も早くコントロールに慣れてこの病気以外の事に頭を向けられるようになりたいと思っていますが、ネットと言う現代の神器と熱心なブロガーさん達のおかげで、どうやら意外と早くそれも達成できそうです。

 私は以前こちらにコメントをさせて頂いてから間もなく、待望のインスリン療法を開始しました。
 医師に言わせると待望し喜んで始める人は少ないらしいですが、今まで茶碗めし一杯で300だの400だのの数字を確認していながら、存在を知っているだけの有効な手立てを打てないでいるもどかしさから開放されることは、喜ばしい事でした。

 お医者さんと言うのは、患者の悪いところを確認しないと次の手だてを出してくれない。それは当たり前の事なんですが、患者としては、少しの間でも状態を良く出来ることならと、色々頑張って食べ物を考えたり運動したりと抵抗したいもので、その結果ぱっと見には「まだマシ」な数字が出てしまいます。
 そしてそれだけをお医者さんが見て、また今のままの治療が続く訳です。

「えーいくそ!壊れてる所をしっかり見せないとダメなのか!」

 と普通に生活した数字を見せると、今度は「食いすぎなんじゃないか?」と一蹴。薬の量が増えるだけ。

「いや違うって先生。よく調べてよ」

 と、そんなこんなで、今は専門医にかかりつけを変えて、ようやく納得の行く治療を受けることが出来ています。
 DMは、出来ることなら少しでも早く専門医にかかる事が大切だと、昨年の経験から痛感しました。
 YCAT様は比較的早期にインスリン療法を一時導入されたのが良かったのだと思います。
 私はどうやらその最後のチャンスを逃してしまったかも知れませんが、まあそれもめぐり合わせと受け止めますです。

 さて注射を開始して約一ヶ月。
 特にこの年末年始の休み中、妻子を実家に帰し、正月の小遣いを大量の検査チップ代に投入し、正月料理など食わず全食事を自分で調理、そして一人黙々と繰り返した人体実験の結果、ほぼ必要なデーター(と言うほど綿密では無いですが)と、その検証を得ることが出来ました。

 その基礎として参考にしたのは、勿論この「かんたんカーボカウント」でした。
 そして結果だけ先に一言で申し上げるとすると、 「バッチリです」

 まだほんの一ヶ月程の運用でしかありませんので、今後どうなるかはわからない部分がありますが、今のところ100を中心に前後20位の誤差の範囲で、血糖値を収める事が出来ています。
 初心者で簡易測定器を振り切ったこともある症状の私でも、この数字を出せるなら、これはやはり「かんたんカーボカウント」と言うべきかも知れません。

 全てのDM患者の皆さんに、早くこのカーボと血糖の関係を、簡単にでもいいから、知って貰いたいと思います。
 DM患者、特に自己注射をする人には、非常に重要なこの知識を現在の臨床現場では、殆ど患者にフィードバックされていない事に大きな疑問を感じています。

 年末の某大新聞のDMに関する記事では、どこかの管理栄養士さんが、「糖尿病の人は宴会の前におにぎりを食べて行きましょう」みたいな事をコメントしてましたw
 おまけに「カロリー」の文字は記事中十回くらい出てくる一方、「炭水化物」はもちろん「表一」さえ一言も出てきません。
 未だに食い過ぎさえしなければ、血糖を管理出来るという理論がまかり通り、宣伝が続いている証拠です。
 先生方は忙しくてネットなんか見てる暇とかないんですかねぇ

投稿: 山本宏(仮) | 2007年1月 9日 (火) 02:22

 宏(仮名)様、あけましておめでとうございます。
 新年早々、道が開けたようで、まことに目出度いことと存じます。
 私はちょっとだれ気味。3年もたつと、こうなります(´ヘ`;)
 
 インスリン導入されたとなると、やせ気味の自己分泌不足状態でしょうか? すずらんさんや、ぽちゃさんのように、女性に多いみたいですが、男性もありえるでしょうね。
 IDDMの方もそうですが、2型(インスリン抵抗性の強い)肥満者ばかりの糖尿病外来では、つらい思いをしている場合が多いようです。
 私の場合、糖毒性がひどくなって、全身の筋肉が活動しなくなるふらふら状態でしたから、早期投入は必然だったようです。あぶないところでした。
 ただ振り返ってみると、それでも投入しない場合がありそうに思います。
 管理能力のなさから来る低血糖の危険もありますが、抵抗性の強い肥満者に、下手にインスリンを与えると、本人にやる気がないと、摂取量制限なし/インスリン投与量増大→結果的に、さらに太って抵抗性増大。そんなパターンもあるからです。
 それを防ぐために食事制限をやかましく言うのですが、うまく行かない場合が多いことは、ご想像通り。
 カーボ管理を理解させれば、話は簡単なのですが、これについての日本人向けエビデンスがないため、まだ公式には語れない状態が続いています。
 代謝先生。や、杉本先生のように実践している専門医もいらっしゃるし、わかっている看護師さん、栄養士さんはいますが、道は遠いです。
 このブログが、患者サイド情報/周辺情報として、その代役を果たせればと考えております。
 なかなかエントリーできずにおりますが、牧田善二著『糖尿病専門医にまかせなさい』文言春秋刊は、現時点で血糖管理理念についての最良の説明書です。
 さわりが、日経BPのコラムsafety japanで読めます。
 インスリン投与ですい臓が休めると、自己分泌が復活する場合があります。打たずにすませられるなら、調節がやっぱり楽ですから、期待してみてください。
 長年高血糖状態がつづいてしまったり、あるいはSPIDDMで、もう無理な場合は、コクボさんのIDDM生活向上委員会が実証的です。インスリン使用にあたっての参考にもなるでしょう。
 長々すいません。
 このやり取りが、あとから見る方に役立つと思っております。
 
 涼しくなると活動的になるのか、一時的に血糖が安定するようで、このところアクセスが減っています。しかし、正月前後は活動以上に摂取しすぎる関係からか、これからアクセスが急増するでしょう。
 糖尿病は完治する! なんて、でたらめを書いているブログや、アフィリエイト狙いのブログも含めて、人気ランキングをみると、糖尿病関連ブログの順位が上昇しています。尻に火がつくと、みなさんあわてるんでしょうね。

 糖尿病は<病>が呪術的謎にしか見えなかった古代に名づけられたまとめ病名であって、現代では、正確には病気とはいえません。単に、血液中の糖分比率を言っているだけであり、正確に<完治>というなら、血液なし状態=ミイラになるしかありませんわね。
 まあ、血糖値上昇の基礎原理であるカーボのことが、一般内科医管理下の患者さんや、世間一般において知られていない以上、まだまだ古代史のできごととして、このまま続いていくのかもしれません(´ヘ`;) 他人の指導に従うだけで、原理を追求して自分で考える人は、まだまだ少数派です。
 理解できても、実践はまた別な話です。どうやっても地雷を踏まざるを得ないときもあると思います。この先は、まだ数十年あります。
 機械部品のように、不具合品はユニット(すい臓)交換で修理完了(完治)! といけば簡単ですが、そうもいかないのが人体です。だましだまし、ぼちぼちコントロールして行きましょう。

投稿: (管) | 2007年1月10日 (水) 16:34

 ダイエットとフィットネス
 心疾患管理への立証された方法 (8月12日付けアイビレッジ(米国NBC放送傘下)による記事による)                         
 より良い健康への魔法の杖はないが、その目標に近づくことはできるかもしれない。ヘルシーな食事をとり、規則正しく運動をすれば、心疾患による死亡の危険は、より避けることができる。米国での死亡の上位は、心疾患であり、また、心疾患の主な危険因子は、第二型糖尿病である。
 ハーバード大学公衆衛生部門の栄養学の主任教授である オルターウイレット博士は、次のような提言をした。慢性疾患の危険因子の最も広範囲な研究のひとつである 看護師による健康研究(NHS)第二回の主要な解析者の一員である。目を見張る ダイエットと期待される健康;と題する報告によると、それは、より良いライフスタイルの習慣が心疾患の80%と、糖尿病2型の90%を予防できると示唆している。

投稿: パソコン心電計 | 2007年8月16日 (木) 16:29

 パソコン心電計さん(?)いらっしゃいませ。
 企業宣伝の一種であるので、うさんくさい物なら、通常即削除の対象なのですが、真面目な本物(!)の拡販狙いなので、アップします! 
 でもここに医療関係者がどれだけ来ているかなあ? 
 どこのブログ、サイトでもROM専門なのか、ほとんど姿が見えません。ま、ちっとは役に立てば幸いです。

 ただし、やり方が間違っています。
 コメントするなら、下記のようにすべきじゃないかしら?  

 米国での死亡の上位は、心疾患であり、また、心疾患の主な危険因子は、第二型糖尿病である。
 <心疾患管理への立証された方法>と題された(8月12日付アイビレッジ(米国NBC放送傘下)による記事に注目ください

 ……なところですか? 内容を把握していないので、これでいいかどうかわかりません。補足、あるいは訂正してください。

 私としては、この記事にコメントされた以上、――1993年以降、2型糖尿病患者に対する食事指導として、カーボカウントが主力になって以来、心疾患の罹病率が有意差が見えるほど下がってきているそうです――なんて内容かと思ったんですが、ちょっと違う感じですね。一つ前、食物繊維による吸収遅延効果/グリセミック指数重視のような雰囲気みたい。……まだ<脂>云々しているし。

 それとせっかくブログに詳細な紹介記事ダイエットとフィットネス
を書いているのですから、それをトラックバックするのが正解でしょう。上のホームページアドレスじゃリンクした形になっても、どこにこの記事があるかわかりません。
 相互リンク効果で、サイト自体は、若干Googleサーチに引っかかりやすくはなるでしょう。でも、万一医療関係者の方が関心を持ったとしても、そちらのサイト全部を探すのは大変です。
 私は、そちらで扱っている商品にすごく興味がありますが、残念ながら、販売にはつながりません。

投稿: (管) | 2007年8月16日 (木) 20:06

全く新しい12誘導心電計により、安静時心電図、負荷心電図、歩行時心電図、マスタステップ階段昇降時心電図、カテ中心電図、連続記憶心電図、チルト心電図、エアロビック心電図、外来時心電図、病棟心電図、等を連続総合的な経過による一貫した計測心電図が可能で、文献ご発表が可能です。
このワイヤレスは、今までの無線と異なり、ブルーツースを用いた全く新しい方法です。
心電計機能は、不整脈解析及び病名、負荷では、ST解析を表示します。
マスターステップ手順ソフトウエアは日本式です。
更に、RR間隔をテキストファイル、波形をバイナリファイルで出力しますので、自律神経解析ができます。
また、メタボリック指標を表示します。

投稿: 新糖尿病疾患診断方法 | 2007年9月11日 (火) 07:06

 自分のブログで記事にしようと思ったけど、これ単独ではただの悪口になってしまう。けっして悪い本ではないです。
 そんなわけで、こちらのコメント欄に書き込みさせていただきます。

 YCATさんも余計だといっていたこの参考資料の3つの献立を見て、ちょっと気になる事があったので、試しに栄養価計算してみました。
A 1630kcal B2056kcal
C 2285kcal
       脂肪E比  炭水化物E比
①-A   26.3%   59.6%
①-B   31.0%   57.3%
①-C   27.3%   60.2%

 なんだ、脂質エネルギー比率25%以上じゃないの。本文中では脂質のとりすぎに注意と言っていたので、心配していたけど、献立例では結構高めです。良かったね。

 次に各献立にヒトコト
A ちょっと鉄分不足気味 6mgも行ってないよ。
B あらら、食塩過剰。食塩相当量11.2g
C マーガリン使うなよ

 全体に対して
 間食や夜食にまとまった糖質源を提供するのってどうよ?食後高血糖の山をもう一つ増やしてしまうのではないでしょうか。
 糖質に注目するのは何のためですか。薬に合わせるためだけにカーボカウントやっているように感じてしまいます。

 現在も同じような考えではないと思いますが、ちょっと心配です。    

投稿: どらねこ | 2008年8月19日 (火) 20:38

 血糖管理に慣れた目で見ると、いろいろいちゃもんをつけたくなります。当時はこれしかなかったので、やんわり書いてます。
 川村先生は、どこまで栄養学を勉強したのか? 
 何もやっていないだろうってのが私の推測です。
 じゃあ共著者の栄養士さんたちは何をやったの? 
 いつも通り、総カロリーにあわせた献立を考えただけ(´ヘ`;)
 患者の病状なんて、意識にないでしょう。
 
 そもそもカーボカウントを実践するなら、献立表は関係ありません。患者各自が、自分のインスリン分泌/投与量(&インスリン抵抗性を計算に入れて)にあわせて、処理可能なカーボ量を摂取すればいいのですから。
 大阪市立大学の臨床現場は1型の子供たちが多いはずで、それでこうなっちゃうのかもしれません。
 あえて献立表を用意するなら、成長度合いに合わせた蛋白/脂質量に適宜ミネラル摂取の食事内容をつくり、その上で、投与インスリン量に見合うカーボ含有食品一覧をつくるべきでしょう。
 煮込みやスープに砂糖を入れたら、「その分をマイナスしてね!」なんてコメントをつけたりして……。
 
> 糖質に注目するのは何のためですか。
>薬に合わせるためだけにカーボカウントやっているように感じてしまいます

 実際に現場はそうなっていると考えます。
 2型でカーボカウントを実践されている方も、薬(自己分泌インスリン量)にあわせてカーボカウントしてるはずです。
 おとなのIDDMの方になると、臨機応変フリーダイエットで、食べる(食べたい)カーボ量にあわせて、打つインスリン量を変える方が多いようです。
 子供たちに独自判断でやらせるのは危険が大きすぎます。
 
> 間食や夜食にまとまった糖質源を提供するのってどうよ?
>食後高血糖の山をもう一つ増やしてしまうのではないでしょうか。

 これはインスリン分泌量が少ない場合の食事法になります。
 書かれていませんが、IDDMの子供たちは、間食、夜食にあわせて、別途インスリンを打っているはずです。2型の私もこのような食事法をとっています。
 子供たちほど(体格にあわせた)エネルギー必要量は少ないのですが、脳が要求してくるカーボを食後高血糖を避けて摂取するためには、分食が有効なのです。
 単に起きている時間が長すぎるせいもありますが。
 もちろん4-6時間あけてます。
 
 子供たちに、多めのインスリン投与をして、三食で間に合わせるって発想だと、おそらく低血糖頻発でしょう。投与インスリンは、まさしく<劇薬>になるはずです。体格が小さいので、微量の差が致命的になるのです。
 
 それと、口にものをくわえさせておかないと、子供がどんなに騒ぐか? 
 単に、そっちの発想かもしれませんね。
 
>  次に各献立にヒトコト
>A ちょっと鉄分不足気味 6mgも行ってないよ。
>B あらら、食塩過剰。食塩相当量11.2g
>C マーガリン使うなよ

 うん(´ヘ`;)。すいません、どらねこさん。こういうヒトコトは、まさにいちゃもんでしかありません。私信メールでつぶやくべきですね。
 あげあしを取っても、どこへもいけないもん。
 記事にしないで正解です。せっかく作っているブログが汚れます。
 
 大阪市立大学関係者の方へ
 苦笑いして、見逃してください。
 ただし、上記私の本質的問題への発言は、ご検討よろしくお願い致します。
 
 なりゆきでレスしていたのですが、上の「その分をマイナスしてね!」なんてコメント付の献立表って、価値があるかもしれません。
 その線で、批判的献立表の記事を作るってのはいかがでしょう? 
 レシピ付で……大変だ(´ヘ`;)
 ま、ご一考よろしくお願い致します。
 もうひとつ。
 大阪市立大学付属病院の栄養部さんと連絡がとれませんか? どうも何を考えているのかよくわからないのです。
 済生会中央病院でもそうでしたが、専門家さんたちって、外部の人間、シロウトには打ち明け話をしてくれません。よろしく。

投稿: (管) | 2008年8月20日 (水) 00:10

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