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2006年1月15日 (日)

動かないと太るぞ

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 これはタイで作られたトムヤムクンスープの素についているラベル。
 アメリカ向け輸出も多いのか、義務付けられている表示法で栄養成分が書かれている。スプーンすりきり15gごとの栄養値、そしてその単位を元にした料理使用時の目安量。まことに親切――誰にでもわかるように標準化されているのがポイント。

 Serving Size 1 tbsp(table spoon)
 一人前    大さじ1杯
 大さじすりきり2杯30gが基準で、お湯3カップ(アメリカは240mlなので720ml)を入れるとでき上がり。Saturated Fat 飽和脂肪酸が0.0gってのは、パーム油が主力なだけにちょっと怪しいけど、きちんと言及されているのが近年の研究が反映されていて興味深い。肉を食べるとそれだけで必要量の飽和脂肪酸が摂取できてしまうので、あとは害になるばかりなのだ。
 すずらんさんのサイトで、usaから糖質計算の実際を見ていただければわかるが、日常生活での使用量にあわせているのがアメリカの栄養成分表示の特徴。100g単位での表示で、料理する際に電卓を用意しなければならない日本とは実用性に大きな違いがある。
 プラグマティズム(実用主義)の本家――アメリカだから?

 厚生労働省と農林水産省の共同作業食事バランスガイドが動き出した。スーパーなどにポスター進出。
 栄養士さんたちも張り切っているかな? 
 なにもしないより、とりあえずやってみろ! それが正しい時も、大間違いで朝令暮改する時もある。これはどっちに転ぶだろう? 
 どの茶碗が基準量?  
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 せめて容器の定義くらいした方がいいような気がする。いつもハカリを用意して、きちきち計りながら食べる奴はいない。おおまかな目安を作ろうとするのは方向として正しいが、てんでんバラバラの基準量で、○つor1SVとかいってもどうにもなるまい。
 どういう議論の結果出てきたのかわからないが、SV=サービングと呼べとなれば、これはアメリカ管理方式を下敷きにしているとしか思えない。横文字にするのは、頭のいい人が机の上で考えたものと相場が決まっている。
 素直に<単位>とでもした方がよかったかも。
06011503 ちなみにこれが、ごはん100g(糖質36g蛋白質4g)
           1つ(or1サービング量)分→
 少なめに見えるのは、冷凍保存したあとだから。
 ふわっと盛り付ければ、ちょうどいっぱいに見えるはず。

 アホじゃ(´ヘ`;)

 ちなみに、外食時にでてくるごはん量は、250gぐらいで、左のどんぶり8分目程度。それ以下にすると、客がこなくなる。今度の定義で言えば、2.5つ(!)で、三食食べれば7.5つ(´ヘ`;)。大人の男性なら普通の量であり、他も、健常な場合の現状を追認したような基準。
 副菜(野菜メイン――ただイモがここにあるので要注意)の設定はともかく、これでどうして2600kcalに収まるんだろう。こんなに食えんぞ。<適度に>と許してくれてはいるが、甘味とアルコールの管理方法はもちろん書いていない。どうするんだろ?
 糖尿病患者は、絶対に参考にしてはいけません――というか、どうしてアメリカのように共用できるような設定にしないんだろう。
 血糖値は、糖質の摂取/吸収状況で左右される。そこから有効になった炭水化物カウンティングが、当の厚生省/医学界、そもそも糖尿病学会でもまだ認知されていないから、縦割り行政以前の問題で、しょうがないのかな、やっぱり。 
 10年以上遅れている知見――そういえば、このバランスは、完全にハイカーボ食。大失敗してひっくり返されたアメリカ1992年ピラミッドの発想そのもの――日本の伝統食と同じだから都合よかったんだけどねえ――昔と違う週休2日ののんびり生活では、血糖を消費しきれないことを忘れずに! 動かないと全部脂肪になる。
 単に、1ディッシュ運動――あと一皿野菜を食え! の方がバランスを取るだけなら、良さそうな気がする。間違った前提に、説得力のない提案。また税金の無駄使い来年になれば結果が出るわな。
 

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