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2005年12月30日 (金)

データが基本

 21回目の『糖尿病教室へようこそ』の河津埼玉医科大学健康管理センター長のコラムには、ちょっとびっくり。1型の若い発病者についてを別とすれば、類書にない表現。世の中には広まっていないが、現実には、けっこう多い。

日本人の糖尿病では、太っていない方も決して少なくありません。テレビや新聞などで、肥満や過食や運動不足が糖尿病を招くことが 伝えられており、そうでなければ糖尿病が治るはずと思い込んでしまったり、あるいはよくなるはずと信じてしまう方がいますが、必ずしもそうではないのです
 血糖値は測ってみなければ決してわかりません。

05122888 新連載のコラムが増えた新年号。
 さほど景色は変わってないように見えるが、エビデンス(根拠)強調の方向性が、より強くなっているかもしれない。
 経験を積まない限り、体感では高血糖はわからない。

 たまたまあかばね(済生会中央病院糖尿病友の会会報)でも、さかえ前編集長の渥美済生会中央病院内科部長が、血糖値の自己測定を勧めている。

「血糖値が気になる人」とは誰のことだろう? このような健康飲料を飲んだ効果をどうやって知ることができるのだろう? いつまで飲み続けるの?

 特定保健飲料のパッケージには、糖尿病に効果があるとはひと言も書いていない。血糖値を下げる効果などないし、下げたかったら、医療保険でインスリンや薬を使った方が確実だし、そもそも血糖値測定なしで飲む意味などない――そりゃそうだ。要するに、気休めなんだわね。米山さんの本にあるようにプラシーボ効果ってものがあるから、頭から否定はできないけど。 

 河津先生の食事療法のまとめでの発言も珍しい。
 過食、不規則生活の昔ながらの生活習慣病ではあるけれど、引き金は結局老化(遺伝的糖代謝減退、動きが少ない生活強度低下による基礎代謝減退の意味を含めて)じゃなかろうか?
 どっちにしろ食事量の削減は必要(´ヘ`;)だが、ぜいたくばかりが原因じゃなさそう。

中高年以上の糖尿病の方には――1に、食事。2に運動……と考えた方がよいかもしれません。

 連載をさかのぼってよく読み返してみると、形式的説明のかげで、こうした発言を匂わせている部分があった。現場にいてくれたんだと見直したけど……応用編ではこんなことも書いている。がっくり――ご自分で調理、摂取量計算したことがあるのかな? 
 糖尿病の場合、食事療法の根幹は、エネルギー摂取量の適正化と(ここまではいいですが)栄養素のバランスにあります。(中略)加工品が多すぎると、内容の吟味が困難です。カロリー数、脂肪量、食塩量など記載されていても 計算は易しくないでしょう。

 要するに食品交換表を使えというわけですが(表示がデタラメでない限り)血糖値改善用途には、三大栄養素量が記載された加工品の方が計算は簡単。
 調理後変動してしまう食品交換表のデータより、確実性も高い。
 炭水化物カウンティングを否定されているのだろうか? あるいは、あくまで栄養素バランスと二兎を追うべきとお考えなのか? それが大変だから、使いこなせない/無視する人が多い現実なのでは?
 同じ食品を繰り返し食べたりしないこと――それが30品目に近づく道。それで三食食べていれば、まあまあなんとかなるんじゃないだろうか。これさえ食べれば全栄養素をカバーできます! なんて食品はない。あったら逆に摂取過剰障害になりかねない。
 そもそも個人ごとの必要量、(摂取時)食品の成分量、体内吸収条件、何も解明されていないから「30品目食べましょう」運動になったんじゃないのかな――できるわけがないから、すたれたけど。致命的な欠乏があるなら、その栄養素分だけ、優先的に食べればいいのだ。
 血糖値を下げて合併症を防ぐのが最優先だと、私は思う。
 

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