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2005年5月11日 (水)

大腸がん率と食物繊維

本日の朝日新聞朝刊一面の記事
見出し-野菜を食べる人・食べない人 大腸がん率、差なし
『統計上の明確な差はなかった』
――桜井林太郎記者の署名入り

 困ったものだ。
 これで「食べなくてもいいや」って人が出てくるだろう。
 新聞は読む人が少なくなったから、さして影響もないか? 

 結果の疫学データはあるのだが、肝心の摂取量が記載されていないから、何がどうなっているかさっぱりわからない。

 桜井記者は、専門家から以下のコメントを取っている。
「野菜や果物が大腸がんに効果がないとまでは言い切れないが、予防には検診を受け、運動不足やアルコールのとりすぎに注意する必要がある」と言う
 毎度おなじみのセリフだ。
 耳タコで、誰が気合を入れて聞くだろうか? 

 ちなみに<と言う>は、<言われている>同様に、<専門家の誰かが言っているので、責任はもてないよ>という意味である。他の新聞は読んでないのでわからないが、朝日新聞は過去30年以上変わっていない。

 大腸がんが増加していることに言及して、調査内容への反論材料としているが、どうしろというのだろう? 是非の判断停止が、中立な姿勢だとでも言いたいのだろうか? 

 署名して責任を取るようになったのは進歩だが、情けないのは、情報を垂れ流しているだけなことだ。
 読売、毎日、共同通信、各社同じ記事なのは共同記者会見の席での発表だったのか、あるいは記者クラブへの配信だったのか? 
 このところの大事件と比べて調べる気になれなかったのかもしれない。でも一面の記事なんだよね。
 掘り下げる気がなく、配信するだけの新聞は、トイレットペーパーに交換するだけのものでしかない。
 この辺は中原先生が嘆く、日本の文化とあきらめるしかないのだろうか? 原理を把握することなく結果を見るのは、森を見て木を見ないようなものだ。
 食物繊維の必要量に対し、生野菜では死ぬほどウサギにならないと足りないことを私は理解した。その知識をどれほどの人が知っているのだろうか? 
 
 厚生労働省のサイトにはまだ載っていないので、イギリスの医学雑誌に発表されるのを待つしかないようだ。

blog_bana食物繊維の効果――血糖吸収の遅延に関する考え方については、近日中にエントリーします。大腸がんと直接関係するかどうかは何もいえませんが、多少の意味はあるでしょう。役に立つかどうかわかりませんが、その意味で多くの人の目に触れたらと思っています。聞いてやろうじゃないかということであればクリックよろしくお願い致します。

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